
第1回日カナダ次官級「2+2」対話(結果概要)
平成23年8月29日
- 8月29日(月曜日),第1回日カナダ次官級「2+2」対話が,飯倉公館において開催されました。この対話には、日本側から佐々江賢一郎外務事務次官,中江公人防衛事務次官のほか,外務省及び防衛省の関係者が、カナダ側からモリス・ローゼンバーグ外務次官(Mr.Morris Rosenberg, Deputy Minister of Foreign Affairs)、ロバート・フォンバーグ国防次官(Mr.Robert Fonberg, Deputy Minister of National Defence)のほか,外務国際貿易省及び国防省の関係者がそれぞれ出席しました。
- この対話は,昨年11月の横浜APECの際に行われた日カナダ首脳会談において署名された「政治、平和及び安全保障協力に関する日加共同宣言」において創設が決定されたものです。
- この対話において,日カナダ両国は,安全保障分野での協力を深めるため、自衛隊とカナダ軍との間の連携の促進が重要であることで一致し,このため,日カナダ物品役務相互提供協定(ACSA)の締結交渉を開始することで一致しました。
- また,東アジア情勢,リビア,シリアを始めとする中東・北アフリカ情勢等を受けた地域的・国際的な安全保障環境やASEAN地域フォーラムなどの地域の安全保障枠組み等について認識を共有しました。
- さらに,日カナダ間の具体的協力として,アフガニスタン支援における日カナダ協力の可能性について引き続き議論を深めることで一致したほか、歴史的に日カナダ間の協力関係が深いPKO分野においてアフリカにおける連携等今後の更なる協力の在り方につき意見交換を深めることで一致しました。また、両国が共にメンバーである軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)における一層の連携などを確認するとともに、カナダ側から関心が示された防災協力についても、今後の協力の可能性について引き続き意見交換を深めることで一致しました。