
モンゴル国に対する無償資金協力2案件に関する署名式
平成21年5月27日
- 5月27日(水曜日)(現地時間同日)、モンゴル国の首都ウランバートル市において、日本側城所卓雄駐モンゴル国大使とモンゴル側スフバータル・バトボルド外交・貿易大臣(Mr.
Sukhbaatar BATBOLD, Minister for Foreign Affairs and Trade)との間で総額39億2,700万円を限度額とする下記2案件に関する交換公文の署名式が行われました。
(1)「ウランバートル市高架橋建設計画」(供与限度額:36億5,800万円)
(the Project for Construction of Railway Fly-over in Ulaanbaatar City)
(2)「人材育成奨学計画」(供与限度額:2億6,900万円)
(the Project for Human Resource Development Scholarship)
- ウランバートル市高架橋建設計画は、同市交通の隘路となっている箇所に高架陸橋(橋長約260メートル、接続道路合計約630メートル)を建設するために必要な資金を供与するものです。同計画の実施により、ウランバートル市内の交通が改善され、物流の安定、効率化を図り、首都圏の機能向上、経済活性化に貢献することが期待されます。
- 人材育成奨学計画は、モンゴルの将来を担う若手行政官等18名を対象に、日本の大学に留学するために必要な学費等を供与するものです。同計画の実施により育成される人材が、将来、各分野で同国の抱える開発課題の解決に貢献するとともに、両国の相互理解、友好関係の構築に寄与することが期待されます。
- 我が国は、1990年代初頭以降、モンゴルに対する最大の支援国として同国の民主化・市場経済化を一貫して支援するとともに、近年では、「総合的パートナーシップ」の構築という共通の目標を掲げ、真に互恵的な経済・通商関係の構築という新たな段階に二国間関係を引き上げるための取り組みを強化しています。今回の案件は、モンゴルにおけるインフラ整備及び人材育成に対する支援であり、経済的互恵関係の強化という外交目標に大きく資することが期待されます。
(参考)
モンゴルは、国土面積は156.7万平方キロ(日本の約4倍)、総人口約264万人(2007年)、一人当たりGNI(国民総所得)は1,290米ドル(2007年、世銀)。