報道発表

カメルーンに対する円借款の供与について

平成21年3月31日
  1. 日本政府は、カメルーン共和国政府に対し、「バメンダ~マムフェ~エコック間及びマフム~アバカリキ~エヌグ間道路交通促進計画」の実施のため、45億4,000万円を限度とする円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、3月31日(火曜日)、ヤウンデにおいて、日本側山本啓司駐カメルーン国大使とカメルーン側ルイ・ポール・モタゼ経済・計画・国土整備大臣(Louis Paul MOTAZE, Minister of Economy, Planning and  Regional Development)との間で行われました。
  2. 案件の概要
  3.  本計画は、カメルーン共和国のバメンダからナイジェリア連邦共和国のエヌグ間を結ぶ国際幹線道路の整備により、輸送能力増強を図り、もって中部アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)及び西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)両域内の経済の活性化、経済統合推進、及び沿線地域の貧困削減に寄与するものです。本件は、「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA for Africa)」に基づき、アフリカ開発銀行との協調融資スキームにより供与するものです。

  1. 案件の重要性
  2.  カメルーンの運輸セクターは、旅客の約90%、貨物の約75%が道路輸送に依存しており、舗装道路区間における近年の交通量は年9%の急激な増加を遂げています。一方、総延長約5万キロメートルの道路網のうち、道路舗装率はわずか10%に留まっており、経済活動活性化のための道路網整備が喫緊の課題となっています。
     本計画の実施により、カメルーン~ナイジェリア両国間、また中・西部アフリカ両地域間の輸送ルートが整備され、経済の活性化及び社会生活の改善が期待されます。カメルーンの社会・経済改革を支援することは、ひいては、中部アフリカ地域全体の安定にも資するものです。
     なお、本計画の地域対象区間は、ラゴス(ナイジェリア)とモンバサ(ケニア)を結ぶ国際回廊構想の一部であり、TICADⅣにおいて日本が表明したアフリカの広域回廊に対する支援の具体化です。
     また、カメルーンに対する今次円借款の供与は、1986年以来、約23年振りとなります。

  1. 供与条件
  2. (1)金利:年0.65%

    (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)

    (3)調達条件:一般アンタイド

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