
カンボジア王国に対する無償資金協力「ローレンチェリー頭首工改修計画(詳細設計)」及び「感染症対策強化計画」に関する署名式について
平成21年1月11日
- 1月11日(日曜日)(現地時間同日)、プノンペン市において、我が方中曽根弘文外務大臣と先方ハオ・ナムホン副首相兼外務・国際協力大臣(H.E.
Mr. HOR Namhong, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs and
International Cooperation)との間で総額2億5,500万円を限度とする下記2案件に関する署名式及び書簡交換が行われました。
(1)「ローレンチェリー頭首工改修計画(詳細設計)」(The Project for
Improvement of Roleang Chrey Headworks(Detailed Design))
(2)「感染症対策強化計画」(The Project for Infectious Diseases Control)
- (1)ローレンチェリー頭首工(取水堰)の改修計画(詳細設計:供与限度額 2,500万円)は、カンボジア西南方のプレクトノット川流域に位置するローレンチェリー、アンドンスラ両取水施設の改修を実施するものであり、同計画の詳細な設計を行うために必要な資金を供与するものです。
(2)本計画の実施により約1万haの農地の灌漑用水が確保され、周辺農家約1万2,000戸、約6万8,000人に裨益することが見込まれます。
- (1)感染症対策強化計画(供与限度額 2億3,000万円)は、カンボジア保健省が実施するワクチン及び各種ワクチンの保冷関連機材等を調達するための資金を供与するものです。
(2)カンボジアの地方部では予防接種に必要な資機材の整備(ワクチン、保冷関連機材等)が不十分な状況にあり、本計画の実施により、カンボジア国内108か所のヘルスセンター及び24か所の地域病院においてワクチン保冷関連機材等が整備され、全国の5歳未満児約200万人に裨益することが見込まれます。
(参考) カンボジア王国は、面積約18万平方キロメートル、人口1,339万人(2008年)、人口一人あたりのGDP(国内総生産)は594ドル(2007年)