報道発表

開発・人道支援・環境分野の国連システムの一貫性に関する国連事務総長ハイレベル・パネルの報告書の発表について

平成18年11月10日
  1. 11月9日(日本時間10日未明)、ニューヨークにおいて、「開発・人道支援・環境分野の国連システムの一貫性に関する国連事務総長ハイレベル・パネル」が、「一体となった任務遂行」と題する報告書を発表した。このパネルは、本年2月にコフィ・アナン国連事務総長により設置されたもので、開発、人道支援、環境の各分野における国連諸機関の事業活動とマネージメントを強化するために必要な改革につき検討を行ってきたものである。
  2. 報告書は、開発分野において、国別のプログラムや予算枠組を統一し、「一つの国連」を国レベルで実現すること、経済社会理事会に新たな「持続的開発理事会」を設置すること、人道支援分野において、国連、政府、NGO等の間の連携を強化すること、環境分野において、関係機関がより効果的に協力すること、ジェンダーに関する新機関を設置すること等、様々な具体的な提言を行っている。
  3. このパネルには、我が国から、武見敬三厚生労働副大臣が15人のメンバーの一人として参加し、政府としても、全面的に支援してきた。同副大臣は、国連諸機関のもたらす便益が、一人ひとりの受益者とその属するコミュニティに効果的に届くようにするための改革を主張してきたところ、こうした考え方が報告書に反映されたことを歓迎する。
  4. 今後、報告書は、国連総会において検討されることになる。

(参考)開発・人道支援・環境分野の国連システムの一貫性に関する国連事務総長ハイレベル・パネル
 2005年の国連首脳会合成果文書における提言を受け、アナン事務総長によって任命された委員からなる有識者会合。アジーズ・パキスタン首相、ディオゴ・モザンビーク首相、ストルテンベルグ・ノルウェー首相を共同議長とし、武見厚生労働副大臣、ブラウン英蔵相、デルビシュUNDP総裁等を含む全15名のメンバーから構成される。本年4月より計4回の公式会合に加え、累次の分科会等を開催し、改革案について検討を行ってきた。

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