
第50回国際原子力機関(IAEA)総会の開催について
平成18年9月15日
- 第50回国際原子力機関(IAEA)総会は、9月18日(月曜日)から22日(金曜日)まで、ウィーンにおいて開催される。
- この総会には、我が国から、松田岩夫科学技術政策担当大臣及び天野之弥在ウィーン国際機関日本政府代表部大使が政府代表として出席するほか、内閣府、外務省、文部科学省、経済産業省より政府代表代理及び代表随員が出席する。
- 今回の総会においては、我が国を含む各国政府代表が、各国の原子力政策全般に関わる演説を行う予定のほか、核セキュリティ対策、保障措置制度の強化と効率化、北朝鮮の保障措置問題等について話し合われる予定である。
(参考)
- IAEAは、原子力の平和的利用の推進及び原子力の軍事転用防止のための保障措置の実施を目的として設立された国際機関であり、我が国、米国、ロシアをはじめとする主要国を含む140か国が加盟している(2006年9月現在)。IAEAは1957年7月に設立され、明年で設立50周年を迎えることから、今次総会は50回記念総会との位置付け。また、本年から明年にかけて、IAEA設立50周年の各種記念イベントが世界各地で計画されている。
- 核セキュリティ対策については、昨年7月にウイーンで採択された改正核物質防護条約及び昨年4月に国連総会で採択された核テロリズム防止条約の早期発効に向けた取り組みや、これらにおけるIAEAの役割等について議論される予定。
- IAEAによる保障措置とは、原子力が平和的利用から軍事目的に転用されていないことを確認するために実施されるものであり、IAEAと当該国との間で締結される保障措置協定に基づいて行われる。
- 明年7月のIAEA設立50周年を記念し、今次総会の機会に、IAEAが主催する核燃料供給保証及び不拡散に関する会合が行われる予定。同会合の目的は、核燃料サイクルに関する最近の諸提案について、新たな枠組みの骨格作りも含め、議論を深めていくことであり、我が国からも政府関係者及び原子力業界関係者が参加し、積極的に議論に参加する予定。