報道発表

ブルキナファソの「第三次小学校建設計画(第2期)」に対する無償資金協力について

平成18年9月7日
  1. 我が国政府は、ブルキナファソに対し、「第三次小学校建設計画(第2期)」の実施を目的として、8億6,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が9月7日(木曜日)、ブルキナファソのワガドゥグにおいて、我が方西内和彦在ブルキナファソ国臨時代理大使(フランスにて兼轄)と先方ユスフ・ウエドラオゴ外務・域内協力大臣との間で行われた。
  2. ブルキナファソは、アフリカの内陸国で気候条件の厳しい地域に位置しており、且つ、人口増加率は2.64%と高く、若年層に人口が集中している。国連開発計画の人間開発報告では、人間開発指数が175カ国中173位におかれる世界最貧国の一つであり、特に識字率が26%と極めて低く、世界でも最低水準にある。
     ブルキナファソでは、1クラスの児童数が100人を超え、また、日干し煉瓦造りの教室が大多数を占めており、机・椅子等の教育家具も不足し、更に、不衛生な飲料水に起因する病気の発生など、就学環境が劣悪な状況にある。また、2001 年から2003年の3年間に初等教育の総就学率は42.7%から47.5%の増加に留まっており、就学率を改善するためには基礎教育分野への更なる投資が必要であるが、同国の厳しい財政状況から十分対応できずにいる。
     このような状況の下、同政府は、同国の就学率改善を目標とする「第三次小学校建設計画」を策定し、同計画に必要な教室、便所棟、教員宿舎棟、給水施設の建設・改修および教室備品の整備並びに給水施設の運営・維持管理に係る技術指導のための資金につき、我が国政府に無償資金協力を要請してきたものである。第2期目の今回は、ロルム県、ゾンドマ県、バム県及びパソレ県の29校を対象に実施する。
  3. なお、本支援は、2005年4月に開催されたアジア・アフリカ首脳会議において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカ支援の一環として実施されるものである。

(参考)
 ブルキナファソは西アフリカに位置し、総人口が約1,240万人(2004年:世銀)で、一人当たりGNI(国民総所得)は360米ドル(2004:世銀)である。

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