
マケドニアの「第ニ次一次医療機材整備計画」に対する無償資金協力について
平成18年6月30日
- 我が国政府は、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国政府に対し、「第二次一次医療機材整備計画」(the project for Improvement of Medical Equipment for Primary Health Care Services (Phase II))の実施に資することを目的として、8億1,000万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、6月30日(金曜日)、スコピエにおいて、わが方梅津至駐マケドニア国大使(駐オーストリア大使兼轄)と先方イリンカ・ミトレヴァ外務大臣(Ms. Ilinka MITREVA, Minister of Foreign Affairs of the Former Yugoslav Republic of Macedonia)との間で行われた。
- (1)マケドニアの保健医療は、旧ユーゴスラビアの体制を受け継ぎ、医療施設と医療従事者の数は充実し、医療水準も比較的高いレベルにあるものの、1991年の独立以来、民主化・市場経済化を進めているが不安定な経済状況が続いており、特に保健医療分野の課題の解決に重要な役割を果たす一次医療レベルのヘルスセンター(HC)における施設・機材の老朽化が著しい。
(2)この様な状況に対処するため、マケドニア政府は「第二次一次医療機材整備計画」を策定し、その実施に必要な医療機材の購入資金について、我が国政府に対して無償資金協力を要請したものである。
- 本計画の実施により、各対象HCが担当する一次レベルの保健医療サービスの機能が回復し、より正確な診断が可能となり、各行政区における一次レベルの医療サービスの質・量ともに向上する。また、本件の直接裨益者は、約86万人にのぼる。
(参考)
マケドニア旧ユーゴスラビア共和国は、南東欧に位置し、人口は約200万人、一人当たりGNI(国民総所得)は2,420ドルの国である。