
ニカラグアの「リバス県、ボアコ県及びチョンターレス県基礎教育施設建設計画(第二期)に対する無償資金協力について
平成18年6月10日
- わが国政府は、ニカラグア共和国政府に対し、「リバス県、ボアコ県及びチョンタ-レス県基礎教育施設建設計画(el Proyecto de Rehabilitación de Infraestructura Escolar en los Departamentos de Rivas, Boaco y Chontales)(第二期)」の実施に資することを目的をとして、6億4,100万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月10日(現地時間 6月9日)、マナグアにおいて、わが方加賀美充洋駐ニカラグア共和国大使と先方マウリシオ・ゴメス・ラカヨ外務次官兼経済協力庁長官(Mauricio Gomez Lacayo,Viceministro Secretario de Secretaría de Relaciones Económicas y Cooperación del Ministerio de Relaciones Exteriores de la República de Nicaragua)との間で行われた。
- ニカラグアでは、内戦(1979年から1989年)終了後、初等教育施設の不足および老朽化が著しく、教育環境は劣悪な状況にある。このため、同国政府は、初等学校および中等学校の整備を優先課題として、教育インフラ整備に努めているが、大都市への人口流入が顕著であり、依然として多くの児童が教育機会を喪失している状況が続いている。
このような状況の下、ニカラグア政府は開発潜在性があり将来の産業振興を担う人材の育成需要が高い地域である3つの県を対象地域とした「リバス県、ボアコ県及びチョンターレス県基礎教育施設建設計画」を策定し、その実施に必要な資金につきわが国に無償資金協力を要請してきたものである。
- 本計画(第ニ期)においては、上記3県のうち、チョンターレス県32校の合計54教室を建設することにより、約760人の児童が新たな教育機会を得ることが期待される。
(参考)
ニカラグアは中米5カ国の一つであり、人口は550万人、農牧業を主要産業としている。一人あたりのGNI(国民総所得)は777ドル(2004年、世銀)。