
アフガニスタンのカブール国立博物館に対する一般文化無償資金協力について
平成17年11月28日
- わが国政府は、アフガニスタン・イスラム共和国政府に対し、「カブール国立博物館展示機材整備計画(the Project for the Improvement of Exhibition Equipment of the Kabul National Museum)」の実施に資することを目的として、3,920万円を限度とする額の一般文化無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が11月28日(月曜日)、カブール市において、わが方奥田紀宏駐アフガニスタン国特命全権大使と先方アブドラ・アブドラ外務大臣(Dr. Abdullah Abdullah, Minister of Foreign Affairs)との間で行われた。
- カブール国立博物館は、1919年に設立され、ギリシャ、ローマ、ペルシャ、中国、インド、スキタイの文化の影響を受けた多くの遺物を収蔵、展示する世界でも有数の博物館であったが、内戦中の破壊、タリバーン時代の略奪により、閉館を余儀なくされた。紛争後、国際社会の支援により建物の全面改修が行われ、2004年10月に博物館は完成したものの、展示ケースは保有しておらず、展示ケースの整備が急務となっている。しかしながら、同国の厳しい財政状況のため、その購入は困難な状況にある。
このような状況の下、アフガニスタン政府は、カブール国立博物館が展示ケースを購入するために必要な資金につき、わが国政府に対して一般文化無償資金協力を要請してきたものである。