(1)「バラカ-サリマ間国道五号線橋梁架け替え計画」6億9,100万円
(the Project for the Reconstruction of Mainroad5 Bridges between Balaka and Salima)
(2)「リロングウェ西地区地下水開発計画」3億600万円
(the Project for the Groundwater Development in Lilongwe West)
(2)「リロングウェ西地区地下水開発計画(第1期)」
マラウイ国では、国民の85%(約953万人)が地方に居住しているが、その約40%の住民が、河川、沢沼地、素掘りの浅井戸など、乾期に枯渇する可能性があり、衛生上も問題のある水源に依存している。そのため地方給水事業の拡大は、同国の「貧困削減戦略MPRS(2002)」における重要な政策とされており、2005年までに全国給水率を84%に向上させることを目標に、年間2,500本の深井戸新設や既設井戸の修復等を計画し、実施中である。しかしながら、政府およびドナー活動のこれまでの実績は目標を大きく下回っている上、国内の深井戸掘削能力の制約のために、水利地質条件やアクセス条件が悪い地方部では、未だに給水率30%以下の所が存在し、地域間格差が生じている。
このような背景からマラウイ国政府は、23%という非常に低い給水率であるリロングウェ県西南部カロロ郡、コンゴニ郡を対象に、ハンドポンプ付き深井戸施設の建設、右の工事に必要な井戸掘削関連機材の調達、および同政府が進めるコミュニティベースの維持管理プログラムの技術指導につき、わが国に無償資金協力の要請を行ってきたものである。
本計画の実施により、対象地域の住民約13万2,000人の住民に対し、恒常的に安全な水が供給され、また安全な水の給水率は今次案件実施後の2008年には、現況23%から48%に向上することが見込まれている。
(参考)
マラウイは、総人口が1,210万人で、一人当たりGNIが170ドル(2003年)の低所得国(世銀ランク)である。