
サモアの「職業訓練学校拡充計画(第2期)」に対する無償資金協力について
平成17年7月15日
- わが国政府は、サモア政府に対し、「職業訓練学校拡充計画(第2期)(the Project for Upgrading and Extension of Samoa Polytechnic)」の実施に資することを目的として、総額7億2,300万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月15日(金曜日)(現地時間7月14日(木曜日))、アピアにおいて、わが方齊藤正樹駐サモア日本大使(ニュージーランド駐在)と先方フィアメ・ナオミ・マタアファ教育・スポーツ・文化大臣(Hon. Fiame Naomi Mataafa, Minister of Education, Sports and Culture)との間で行われた。
- サモア職業訓練学校は、同国唯一の高等職業訓練教育機関であり、毎年約260名の専門職分野および技術職分野を国内の公共機関や民間企業に送り出している。近年、同学校は、産業界からの要望をその訓練コースに取り入れることを目的として産業助言グループを設置し、有識者による助言を得て訓練コース内容の近代化に努めているが、(1)同学校の施設の多くは築後30年を経過しており老朽化が進行していること、(2)機材は必要数が不足し、かつ老朽化も進行していること、から産業界からの要望に答えるだけの効果的な教育・訓練の実施が困難な状況となっている。
このような背景のもと、サモア政府は、訓練施設の増設および改修と、実習用機材および管理施設の整備を内容とした「職業訓練学校拡充計画」を策定し、わが国に対し無償資金協力を要請したものである。
- この計画の実施により、産業界のニーズにあった訓練環境および訓練内容が実現する他、訓練終了有資格者数が現在の260名から400名に増加するため、同国産業界に質の高い労働者を数多く供給することが可能となり、その結果、同国の経済発展に貢献することが期待される。
(参考)
サモアは、赤道の南約1,200キロメートル、日付変更線のすぐ東に位置する島嶼国で、面積は約2,935平方キロメートル(鳥取県よりもやや小さい)、人口は約17.6万人である。