報道発表

ブルキナファソの「第三次小学校建設計画(第1期)」に対する無償資金協力について

平成17年7月15日
  1. わが国政府は、ブルキナファソに対し、「第三次小学校建設計画(第1期)」(Le projet de construction d'ecoles primaires) の実施を目的として、8億6,600万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月15日(金曜日)(現地時間14日(木曜日))、ブルキナファソのワガドゥグにおいて、わが方塩口哲朗駐ブルキナファソ国大使(コートジボワールにて兼轄)と先方ユスフ・ウエドラオゴ国務大臣兼外務・地域協力大臣グラン・オフィシエ章(Son Excellence Monsieur Youssouf OUEDRANGO, Ministre d'Etat, Ministre des Affaires Etrangeres et de la Cooperation Regionale du Burkina Faso, Grand Officier de l'Ordre National)との間で行われた。
  2. ブルキナファソは、アフリカの内陸国で気候条件の厳しい地域に位置しており、かつ、人口増加率は2.64%と高く、年齢別では若年層に集中している。国連開発計画の人間開発報告では人間開発指数が175カ国中173位におかれる世界最貧国の一つであり、特に識字率が26%と極めて低く、世界でも最低水準にある。
     ブルキナファソの就学環境は、1クラスの児童数が100人を超え、また、日干し煉瓦造りの教室が大多数を占めており、机・椅子等の教育家具も不足し、更に、不衛生な飲料水に起因する病気の発生など、劣悪な状況にあり、2001年から2003年の3年間に初等教育の総就学率は42.7%から47.5%の増加に留まっており、就学率を改善するためには基礎教育分野への更なる投資が必要であるが、同国の厳しい財政状況から十分対応できずにいる。
     このような状況の下、同政府は、同国の就学率改善を目標とする「第三次小学校建設計画」を策定し、同計画に必要な教室、便所棟、教員宿舎棟、給水施設の建設・改修および教室備品の整備並びに給水施設の運営・維持管理に係る技術指導のための資金につき、わが国政府に無償資金協力を要請してきたものである。第1期目の今回は、サンマテンガ県、クルウェオゴ県、ブルキエンデ県およびパソレ県の24校を対象に実施する。
  3. なお、今回の協力は、2003年の第3回アフリカ開発会議(TICAD III)において小泉純一郎総理大臣が表明したアフリカへの支援の一環として実施されるものである。

(参考)
ブルキナファソは西アフリカに位置し、総人口が1,340万人(2004年)で、一人当たりGDP(国内総生産)は345米ドル(2003年)である。

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