
ボリビアの「日本・ボリビア友好橋改修計画(本体部分)」および「ラパス県村落開発機材整備計画」に対する無償資金協力について
平成17年7月7日
- わが国政府は、ボリビア共和国政府に対し、「日本・ボリビア友好橋改修計画(本体部分)」および「ラパス県村落開発機材整備計画」の実施に資することを目的として合計10億3,400万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が7月7日(木曜日)(現地時間6日(水曜日))、ラパスにおいて、わが方
駐ボリビア国大使と先方アルマンド・ロアイサ・マリアカ外務・宗務大臣(Armando Loaiza Mariaca, Ministro de Relaciones Exteriores y Culto de la Republica de Bolivia)との間で行われた。
(1)「日本・ボリビア友好橋改修計画(本体部分)」
供与限度額:3億5,100万円
(Proyecto de Rehabilitacion del Puente de la Amistad Boliviano-Japones)
(2)「ラパス県村落開発機材整備計画」
供与限度額:6億8,300万円
(Proyecto de Equipamiento para el Desarrollo Rural en el Departamento de la Paz)
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(1)「日本・ボリビア友好橋改修計画(本体部分)」
ボリビア政府は、経済の活性化を促す交通インフラ整備を重点政策として掲げ、主要幹線道路および輸出回廊の整備を実施している。また、南米インフラ統合との整合性を図ることを整備方針としており、4軸の輸出回廊(東西、西南、南北、南部)の整備を急いでいる。とくに、ラパス~コチャバンバ~サンタクルスのルートを含む東西回廊は最重要4軸の一つであり、本計画の対象橋梁はこの路線上に位置している。
本件対象橋梁は、1964年にかけられた橋梁(橋長約280m、幅員約6.8m)であり、床版の損傷、橋梁本体の一部破損等を含む老朽化への対策が必要とされている。また、近年増加する重積載車両の安全な通年交通の確保、流通の安定化の観点から、対象橋梁改修のために、ボリビア政府は我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。
本橋梁は改修後、「日本・ボリビア友好橋」として両国の友好関係の象徴としても活用されることが期待される。
(2)「ラパス県村落開発機材整備計画」
ラパス県アチャカチ地区は、標高4,000mの高地平原(アルティプラーノ)に位置し、厳しい自然条件下で、大多数の世帯がジャガイモ、キヌア、大麦、ソラ豆等の主食作物栽培とリャマ、乳牛等の飼育を主とした低生産的かつ自給的な伝統的農業を行っている貧困地域である。また、農民のほとんどが貧困層に属する先住民系住民である。
本プロジェクトは、アチャカチ地区においてラパス県が道路、橋梁および灌漑施設といった基礎インフラを整備するための資材・機材を調達し、アチャカチ地区の住民の所得向上および生活環境改善を図らんとする計画であり、このための資材・機材の調達等に必要な資金につき、我が国に対し、無償資金協力を要請してきたものである。
本計画を実施することにより、道路改修による医療施設、教育施設、市場等へのアクセスの確保、橋梁の建設による増水時の安全な渡河、灌漑水路改修による灌漑面積の増加が期待される。
(参考)
ボリビアは南米の中心に位置する内陸国であり、人口は833万人、鉱業、農林業を主要産業としている。一人あたりの国民所得は890ドル(2003年、世銀)。