報道発表

パラオの「島間連絡道路改修計画」に対する無償資金協力について

平成17年6月9日
  1. わが国政府は、パラオ政府に対し、「島間連絡道路改修計画(2/2期)(the Project for Improvement of Interislands Access Road)」の実施に資することを目的として、総額3億2,500万円を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月9日(木曜日)、コロールにおいて、わが方山下尚武駐パラオ臨時代理大使と先方テミー・L・シュムル国務大臣(Hon. Temmy L. Shmull, Minister of State of the Republic of Palau)との間で行われた。
  2. 島間連絡堤防道路(コーズウェイ)は、首都が位置し最大の人口を抱えるコロール島、国際空港のあるバベルダオブ島、国際港があるマラカル島、大統領府を始めとした官公庁があるアラカベサン島を結ぶ交通の要所であるとともに上下水道・電力線・通信線が併設されており周辺住民のライフラインとなっている。しかしながら、建設後60年以上が経過し老朽化が進んでいるため、強雨時には道路冠水による交通障害が頻発し、市民生活に支障を生じている。
     また、首都圏幹線道路も老朽化のため強雨時に道路冠水が頻繁に起きており、貨物輸送に重大な支障が生じている。
     このような背景のもと、パラオ政府は、コーズウェイおよびこれに隣接する道路の改修を目的とした「島間連絡道路改修計画」を策定し、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
  3. この計画の実施により、同国の交通・電気や上下水道等のライフラインの安定が図られることが期待される。

(参考)パラオはミクロネシアに属する、300余の島々からなる島嶼国で、面積は約488平方km(屋久島程度)、人口は約1万9,100人である。主要産業は観光業と水産業。

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