報道発表

ブータンの「第二次橋梁架け替え計画」に対する無償資金協力について

平成17年5月27日
  1. わが国政府は、ブータン王国政府に対し「第二次橋梁架け替え計画」(the project for Reconstruction of Bridges, Phase 2)の実施に資することを目的として、13億200万円(平成17年度2億5,800万円、平成18年度7億4,900万円、平成19年度2億9,500万円)を限度とする額の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月27日(金曜日)、ニューデリーにおいて、わが方榎泰邦駐ブータン国大使(インドにて兼轄)と先方ダゴ・ツェリン駐日ブータン大使(インドにて兼轄)(H. E. Mr. Dago Tshering, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Kingdom of Bhutan toJapan)との間で行われた。
  2. 国土の大部分が険しい山岳地帯であるブータンでは、幹線道路が唯一の交通手段となっているため、社会経済活動を発展させるためには効率的で安全な道路網の確立が不可欠である。
     しかし、公共事業・定住省道路局が管轄する主要道路の橋梁は、大部分が仮設用の構造でそのほとんどが老朽化により大型車両の通行が制限されている。特に、国道上に位置するワクリタル橋と、県都と他地域を結ぶ唯一の県道に位置するタンマチュー橋、スンコシ橋は、通年にわたり主要道路の交通を確保し、国土全体の均衡ある発展を目指す上で障害となっている。
     このような状況の下、ブータン政府は、ワクリタル橋、タンマチュー橋、スンコシ橋を架け替えるために必要な資金につき、わが国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
  3. この計画の実施により、物流の円滑化が図られ周辺地域の経済の活性化が促進されるとともに、地域住民の生活物資の輸送、通学、通院が容易となることで、住民生活の向上が期待される。

(参考)
ブータンは、面積約4万6,500平方キロ、人口約65.8万人(2000年ブータン政府資料)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)738米ドル(2003年世銀資料)である。

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