平成21年3月
気候変動問題は、昨年7月の北海道洞爺湖サミットでも主要テーマとして取り上げられたように、人間活動や自然生態系に極めて深刻な影響を及ぼす恐れがあることが益々強く認識されるようになっており、早急かつ世界規模での取り組みの強化が求められています。一方、近年、新興国の台頭等を背景に、国際的な食料・エネルギー不安が生じています。気候変動問題は、バイオ燃料の生産拡大等を通じ食料・エネルギー問題とも密接に関係しており、複合的な対応が不可欠となっています。
新興国且つアマゾン保有国として、気候変動問題に対する国際的取組みの鍵を握るブラジルは、バイオエタノールの生産・利用を長年推進してきた歴史を持ち、また、食糧増産余力の点でも世界有数の潜在力を有しており、その意味からも重要視されています。
以上を背景に、本セミナーでは、持続可能なバイオ燃料生産や森林管理に焦点を当てつつ、食糧問題との関係にも目配りしながら、経済成長を阻害しない持続可能な気候変動対策における日本・ブラジル両国の役割と協力の可能性について、両国の有識者の間で議論を行います。本セミナーの実施により、日本・ブラジル両国(民間も含め)が互恵的に気候変動対策を推進するために具体的に求められる行動につき浮き彫りにすることを目指します。
日時:3月13日(金曜日)09時30分~17時30分(開場09時00分)
会場:国際協力機構(JICA)研究所(市ケ谷) 国際会議場(2階)
定員:200名(参加費無料) 言語:日本語・ポルトガル語(同時通訳)
主催:外務省、JICA、米州開発銀行(IDB)アジア事務所
後援:朝日新聞社
お問い合わせ・お申込み
日本・ブラジル環境セミナー事務局(外務省南米課内)
jbseminar@gmail.com
電話:03-5501-8286 ファックス:03-5501-8285
参加申込みは、3月12日(木曜日)までに、氏名、所属先、役職名、住所、電話・ファックス番号、E-mailアドレスを記載の上、上記E-mailアドレスまたはFAX番号宛にご連絡下さい。万が一、定員を超えました場合には、ご出席をご遠慮願う場合がございますので、あらかじめご了承下さい。
(2009年3月5日現在)
時間 | 内容 |
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09時00分 | 開場・受付開始 |
09時30分-10時00分 | 開会挨拶(総合司会:髙杉 優弘 外務省中南米局南米課長) |
09時30分-09時40分 | 西村康稔 外務大臣政務官挨拶 |
09時40分-09時50分 | ルイス・アウグスト・デ・カストロ・ネーベス 駐日ブラジル大使挨拶 |
09時50分-10時00分 | 吉村宗一 米州開発銀行(IDB)アジア事務所長挨拶 |
第1部 基調講演 10時00分-11時00分 | |
10時00分-10時30分 | 「気候変動対策におけるブラジルの役割」 ルイス・ピンゲーリ・ホーザ ブラジル気候変動フォーラム事務総長/リオ連邦大学工科研究科長 |
10時30分-11時00分 | 「低炭素世界に向けた科学・技術・社会構築における日伯協力:気候変動対策における日本の役目」 西岡秀三 独立行政法人 国立環境研究所特別客員研究員 |
第2部 持続可能なバイオ燃料生産 11時00分-12時30分 | |
コーディネーター: 井上雅文 東京大学アジア生物資源環境研究センター准教授 |
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11時00分-11時30分 | 「気候変動におけるブラジルのエネルギー分野の方針とプライオリティ:再生可能な代替資源とエタノールを含むアグロエネルギー」 アルチーノ・ヴェントゥーラ・フィーリョ 鉱物エネルギー省計画・エネルギー開発局長 |
11時30分-12時20分 | パネルディスカッション |
パネリスト: 坂西欣也 独立行政法人 産業技術総合研究所バイオマス研究センター長 ジョアン・アルジーロ・ヘルツ・ダ・ジョルナーダ ブラジル計量標準規格院(INMETRO)総裁 |
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12時20分-12時30分 | コーディネーター総括 |
<12時30分-13時30分 休憩> | |
第3部 森林の保全と持続可能な利用 13時30分-15時30分 | |
コーディネーター: 石塚森吉 独立行政法人 森林総合研究所温暖化影響研究担当研究コーディネーター |
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13時30分-14時00分 | 「ブラジルにおける森林管理と気候変動問題の関わり」 ヴァルミール・ガブリエル・オルテガ パラー州環境局長官 |
14時00分-15時20分 | パネルディスカッション |
パネリスト: 天野正博 早稲田大学人間科学学術院人間環境科学科教授 島田政信 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙利用推進本部地球観測研究センター上席研究員 アダウベルト・ルイス・ヴァル 国立アマゾン研究所(INPA)所長 タチアーナ・デアニ・デ・アブレウ・サー ブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)副総裁 |
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15時20分-15時30分 | コーディネーター総括 |
<15時30分-15時45分 コーヒーブレイク> | |
第4部 ラウンドテーブル:気候変動対策と持続可能な開発―日伯協力の可能性 15時45分-17時15分 | |
コーディネーター: 安井至 東京大学名誉教授/国連大学名誉副学長 |
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15時45分-17時00分 | パネルディスカッション |
パネリスト: 蔵本文吉 独立行政法人 国際協力機構(JICA)中南米部長 エドゥアルド・ハッチ・フィンゲル国立経済社会開発銀行(BNDES)資金調達・環境担当役員 森光信孝 トヨタ自動車株式会社BRエネルギー調査企画室プロフェッショナル・パートナー 井上雅文 東京大学アジア生物資源環境研究センター准教授 アルチーノ・ヴェントゥーラ・フィーリョ 鉱物エネルギー省計画・エネルギー開発局長 石塚森吉 独立行政法人 森林総合研究所温暖化影響研究担当研究コーディネーター ヴァルミール・ガブリエル・オルテガ パラー州環境局長官 |
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17時00分-17時15分 | コーディネーター総括 |
17時15分-17時30分 | 閉会挨拶 佐藤 悟 外務省中南米局長 |