8月8日(水曜日),9日(木曜日)の2日間,小学1年生から中学3年生までのみなさんを対象に,オモチャや民芸品,楽器などを通じて世界の文化を感じてもらうこと,世界の子どもたちから寄せられた『絆』の絵手紙などを通して世界が日本に高い関心を持っていると実感してもらうこと,そして,見学やクイズ,省員との触れ合いを通じて外務省はどのような仕事をしているのか考えてもらうこと,などを目的として,「子ども霞が関見学デー」 ~ 展示プログラム「世界のオモチャ・民芸品&『絆』の絵」 および 見学&クイズ プログラム「日本を知ろう!世界を知ろう!」 ~ を各々開催しました。
2日間にわたり,展示プログラムは午前10時から午後4時までの間,見学・クイズ プログラムは午前11時から12時,午後3時から午後4時の各2回,合計4回行いました。 2日間合計で828人の小・中学生と保護者のみなさんに参加いただきました。ご参加ご協力,本当にありがとうございました。
当日の模様を以下,ご紹介します。
外務省正門から正面庁舎に入ったところにあった受付で係の人に相談したり,見学クイズ参加登録したりしました。パンフもココでもらいました。そうそう,「子どもパスポート」へのスタンプもココで押しましたね。
【受付で係の人に相談したり,見学クイズ参加登録したりしました。パンフもココでもらいました】
受付を通って,最初に案内された部屋に,いろいろなモノが展示されていましたね。まず,世界各国のいろいろなオモチャや楽器,民芸品がありました。世界の民族衣装の試着コーナーもありましたね。そのほか,世界の子どもたちから「東日本大震災」被災者の子どもたちに届けられた応援メッセージが書かれた絵手紙や,世界各地で行われた「東日本大震災」犠牲者追悼行事や被災者支援行事の模様を撮影した写真パネルもたくさんありました。
オモチャで遊んだり,楽器を演奏してみたり,民芸品を触ってみて,「世界」を少しでも感じてもらえたと思います。そして,世界の多くの国々からわたしたち日本人へ応援メッセージがいっぱい届いていること,震災の被害に対して世界中の多くの人たちが高い関心と同情を寄せていること,なども実感してもらえたと思います。
【受付でパンフをもらい,展示室へ..】
【展示室の中の様子はこんな感じでした..】
【パソコンで世界の情報にアクセス!】
【世界の民族衣装にチャレンジ!】
【竹製のオモチャ,楽器がズラリ..】
【豪華な刺繍入りのウズベキスタン製ガウン】
【ペルー製のコマ,ケンダマ,縄跳び】
【アフリカ・アンゴラ名産の木彫り像】
【インドネシアの竹製楽器はキレイな音でした..】
【ケンダマに挑戦! ウマく穴に入ったかな?】
【日本の「おはじき」とよく似ています。ルールを覚えたらだんだんオモシロくなってきたネ...】
【笛にもチャレンジ!】
【こういうオモチャ,日本にも昔あったんです..】
【世界の子どもたちから「東日本大震災」被災者に届けられた「応援」メッセージ付き絵手紙の ほか,世界各地で行われた犠牲者追悼行事や被災者支援チャリティー行事の一部をパネル に掲示しました。世界の国々から激励の声がほんとうにたくさん寄せられていたんですね!】
休憩室には世界各国の新聞がたくさん置いてありましたね。外国の言葉で書かれているので内容はよく分からなかったかと思うけど,写真とかだけでも楽しんでもらえたと思います..。
【休憩室で「世界の新聞」を手に取ってみました。オトナになったらスラスラ読める..?】
見学ツアーは,当日の所定時間に参加登録を済ませてもらった方々を対象に実施しました。ツアー参加予定の皆さんは,ツアー開始までの間,「世界のオモチャ・民芸品&『絆』の絵」展示品を鑑賞したり,休憩室にある「世界の新聞」を見たりして,時間を過ごしました。 そして,ツアー開始直前,休憩室での注意事項等説明を聞いた後,外務省中央庁舎1階ロビーからツアーが始まりました。
ロビーに飾ってある玄葉外務大臣の外国訪問を写した「写真パネル」を見ながら,外務省の仕事などを説明しました。また,世界で働く外務省の職員の中には,尊い命を犠牲にされた人もいて,その人たちをしのぶ「顕彰(けんしょう)の像」も見学しました。
【休憩室でツアー実施前の説明】
【1階エレベーター前で大臣パネルや顕彰の像などを見学】
【顕彰の像と後方に見える中庭】
次に,エレベーターで7階に上がり,「国際会議場」を見学しました。
外務省の大切な仕事の一つに,外国の人たちと話し合い,重要なことを決める外交交渉がありますが,その際にこの国際会議場が使われます。外国人同士で会議を行う時,会議参加者はイヤフォンをつけ,日本語から外国語(または外国語から日本語)に翻訳された音声を聞いて内容を理解します。通訳は後方のガラス張りの部屋「通訳ブース」に居て,会議の様子を目で確認しながら,いろいろな言葉で通訳を行います。
この会議室で今回,小中学生を対象とした外交・国際問題に関するクイズ「日本を知ろう!世界を知ろう!」を,スライド・解説を適宜加えながら,行いました。
日本と世界のつながりを少しずつ勉強してもらおうと思い,このクイズを作ってみたのですが,中にはむずかしいモノもあったかな..?
【いよいよ,クイズがはじまります!】
【最初は簡単だったけど,だんだんむずかしくなっていきましたね..】
【むずかしそうなクイズにもたくさんの人が元気にすばやく手をあげて答えてくれました!】
8日(水曜日),クイズ終了直後の午後3時30分から約10分,玄葉光一郎外務大臣がこの部屋に来て,参加者のみなさんの前で挨拶し,日本の外交についてお話をしました。その後,正面のスピーチ台の前で子どもたちとの記念撮影に参加しました。
【玄葉外務大臣から参加者のみなさんにご挨拶..】
【玄葉外務大臣と順番に記念撮影!お父さんお母さん,カメラ撮影で大忙しでした!】
クイズ(または大臣との記念撮影)終了後,国際会議場でみんなで自由に記念撮影をしましたね。 また,会議場に居た外務省職員(外交官)に代わる代わるインタビューをした人もたくさん見かけました。クイズ,大臣のお話,インタビューとかから,日本の外交のことが少しずつ分かってきたかな?
【答える側も身振り手振りでイッショウケンメイ!】
【同じ目線で答えられるよういつもガンバってます!】
【メモを取る方,取られる方,どっちも真剣勝負?】
【母子のダブル質問攻撃(笑)にタジタジ?】
最後に,ツアーに参加してくださった子どもさん・保護者のみなさんから寄せられたアンケート回答の一部を以下,紹介させていただきます。
【展示プログラム 「世界のオモチャ・民芸品と『絆』の絵」】
- オモチャや楽器など実際に体験できるモノがあって大変良かったが,もっと数を増やして欲しい。
- 「被災者激励の絵手紙」に子どもたちが高い関心を示していた。多くの国々から励ましの声が届いていることを子どもたちが学ぶ良い機会となった。
- 「外務省の仕事」を紹介するような展示を加えても良かった。
- 「モノの数え方」とか「挨拶のしかた」,「世界の食べ物」といったテーマでの紹介展示があっても良い。
【見学・クイズ プログラム 「日本を知ろう!世界を知ろう!」】
- 昨年のような説明だけでは子どもたちがすぐに飽きてしまうので,今回のようなクイズ形式への変更はとても良かった。
- 国際会議場のマイクを使わせたのは子どもたちにも好評だった。
- 国際会議場の雰囲気を経験できたのは良かった。議長席に座って写真ポーズをとる時の子どもたちがとてもうれしそうだった。
- もっとクイズの数を増やし,その中でいろいろな国々の紹介をしてほしい。
- 小学生(特に低学年)と中学生とでは学習到達度に大きな差があり,クイズへの回答率でも格差が大きいようなので,あらかじめ参加時間帯を分けて欲しい。
(例:小学1年生~4年生,小学5年生~中学生) - クイズの冊子を手元にもらえるともっと良かった。
- 見学場所をもっと増やしてほしい。(例:大臣室,同時通訳ブース室内,ほか)
【大臣の参加】
- 大臣に会えたこと自体がラッキーで,とても感激した!
- 大臣の参加でイベント自体が引き締まった。多忙な中の参加に感謝!
- 大臣と子どもたちとの質疑応答機会を是非設けて欲しい!
【職員へのインタビュー】
- 「外交官」への直撃インタビューができて良かった。ほかにもたくさんの子どもたちが積極的に質問などをしていた姿が目立った。中にはたくさんの職員に次々インタビューできた子も居て,みな大変喜んでいた。
以上です。 厳しい暑さの中,展示プログラム「世界のオモチャ・民芸品&『絆』の絵」にも,見学・クイズプログラム「日本を知ろう!世界を知ろう」にも,たくさんの方々にお越しいただきました。
ほんとうにありがとうございました!!