談話・コメント

中曽根外務大臣談話

エチオピアにおける邦人誘拐事件について

平成21年1月8日
  1. 日本時間7日21時頃(ケニア時間同日15時頃)、平成20年9月にエチオピア東部において誘拐された赤羽桂子さんが解放されたとの連絡を在ケニア日本国大使館から受けました。赤羽さん及び御家族を始めとする関係者の皆様に心からお喜びを申し上げます。
  2. 我が国政府は、卑劣な犯罪行為である誘拐を非難するとともに、かかる行為はいかなる理由であれ正当化し得ないことを改めて強調します。
  3. 今回被害者が拘束されていたソマリアは、事実上の無政府状態にあり、誘拐事案を含む様々な治安事案が発生しています。我が国は、このような現在のソマリア情勢に懸念を有しており、ソマリアの平和と安定が、「アフリカの角」地域の安定及び国際テロ対策の観点から重要であるとの認識の下、引き続きソマリア和平の実現に向けて国際社会と協力していく考えです。
  4. 世界各地において外国人をねらう誘拐事件が増加する傾向にあり、邦人が被害者となるケースも増えています。外務省としては、海外安全ホームページにおける「渡航情報(危険情報)」や「スポット情報」の発出等を通じて、海外渡航者及び在留者に対して、危険地域に立ち入らぬようきめ細かな注意喚起に努めており、国民の皆様には、今後とも、このような注意喚起に充分留意していただくことをお願いします。
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