談話・コメント

外務報道官談話

最近のガザ情勢について

平成20年12月26日
  1. 我が国は、これまでの国際社会による累次の呼びかけにもかかわらず、ガザ地区を巡る情勢が悪化していることを深く憂慮します。
  2. 我が国は、パレスチナ武装勢力に対し、ガザ地区からのイスラエルに対するロケット攻撃を即座に停止することを要請します。また、イスラエルに対しては、最大限の自制をもって対応することを要請します。そして、我が国は、イスラエルとハマスとの間の停戦合意が回復されることを強く期待します。また、この関連で、エジプトが行っている仲介努力を歓迎します。
  3. また、我が国は、昨年のアナポリス国際会議以降行われている和平交渉について、イスラエルとパレスチナ自治政府双方に対し、状況を打開し、和平プロセスを更に進展させるため、現在行なわれている交渉を継続するよう求めます。我が国は、今後とも、国際社会とともに、和平プロセスの進展を最大限支援するとともに、ガザ地区に対するものを含め、対パレスチナ支援を続けていく考えです。

【参考】最近のガザ地区を巡る情勢

1.最近のガザ情勢(報道ベース)

(1)12月19日、ハマスは、6月19日から継続していたイスラエルとハマスの間の停戦合意の終了を宣言(イスラエルは、12月19日をもって終了したとは認識していない旨発表)。他方、11月初旬イスラエル側がトンネル破壊作戦を実施しハマス関係者を殺害して以降、ガザ地区からイスラエル領へのロケット攻撃が断続的に行なわれていたが、19日以降、22日の24時間ロケット発射停止措置をはさみ合計100発以上のロケットが発射され、イスラエル側に人的被害は出ていないものの建物の破損等物的被害が出ている。なお、停戦期間中もロケット攻撃は継続され、約380発のロケットがイスラエル側に着弾しており、負傷者や物的損害が出ていた。

(2)24日、イスラエル安全保障閣僚会議が開催され、イスラエル国防軍(IDF)のガザへの軍事攻撃を基本的に承認した模様。時期や内容などについては不明。同日、IDF空軍によるロケット発射拠点に対する空爆でパレスチナ人一名が死亡した。政府高官によれば空爆だけではない攻撃に向けた準備を整えているが、ガザを再占領するような大規模攻撃は関心にないと軍事情報筋は伝えた。

2.関係者の反応(報道ベース)

(1)イスラエル

(イ)バラク国防相

 24日夜、バラク国防相は、IDFに対してロケット攻撃に対する報復の準備に取りかかるよう指示した。また、ハマスにロケット攻撃の責任があり、代償を支払わなければならないと述べた。

(ロ)リヴニ外相及びハイム・ラモン副首相(22日付け)

 リヴニ外相及びハイム・ラモン副首相等は、「今は選挙結果ではなく、現状を直視した上での判断が必要」(ラモン副首相)とロケット攻撃への報復攻撃を強く訴えている。

(ハ)ネタニヤフ・リクード党首(22日付け)

 ネタニヤフ・リクード党首は、「イスラエル国民は、閣僚同士が攻撃し合うのを止め、ハマスを攻撃することを望んでいる」と述べた。

(3)エジプト

 23日、ムバラク・エジプト大統領はアッバースPA大統領とカイロで会談し、エジプトがイスラエルとハマスの停戦延長を目指して働きかけることを約束。両者は会談を通じ、ハマスを強く非難。

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