
外務報道官談話
モーリタニア情勢について
平成20年12月22日
- 我が国は、本年8月6日以降、モーリタニア共和国において非合法的な手段によって軍部が実権を掌握している事態を憂慮していることを改めて確認する一方、12月21日(日曜日)、アブダライ大統領が自宅軟禁から解放されたことを歓迎します。
- 我が国は、今回の大統領解放により、モーリタニアにおける憲法秩序および民主主義体制の回復に向けた動きが加速され、12月27日(土曜日)から同国において予定される「国民対話」で、モーリタニアのあらゆる政党、市民社会の代表の参加を得て、今後の民主化プロセスについて開かれた議論がなされることを強く期待します。
(参考)
- 12月21日、出生地であるレムデンに自宅軟禁されていたアブダライ大統領は、軍部により首都ヌアクショットの同大統領私邸に移送され、解放されたとの報道あり(ただし、本人の意思で直後にレムデンに戻った由)。
- 12月6、7日にAU主導のハイレベル代表団がモーリタニアを訪問した際、軍事政権は12月24日までにアブダライ大統領を無条件解放することを約束していた。
- モーリタニアでは、12月27日から、新たな大統領選挙の実施に向けた民主化プロセス日程について話し合う「国民対話」が開催される予定。