【参考1】ハルツーム郊外でのスーダン政府と反政府勢力(JEM)との戦闘
(1)10日午後4時半頃、首都ハルツームに隣接するオムドルマンの北西部にて、スーダン政府軍とダルフール反政府勢力(JEM)との間で激しい戦闘が発生。この戦闘に先立ち、9日には、北コルドファン州北西部において、政府軍とJEMとの間で戦闘が行われ、政府軍は同州の一部で空爆を実施。スーダン政府は同日午後5時よりハルツーム州全域に外出禁止令を発出。その後、11日昼過ぎにはハルツーム及びハルツーム・ノース地区の外出禁止令は解除。オムドルマンは、12日朝に一部地域で外出禁止令が解除されたものの、同日午後に再度外出禁止令が発令。
(2)オムドルマンでの戦闘は11日明け方まで継続するも、政府軍及び治安当局が事態の収拾を図り、現在は収束に向かいつつある模様。他方で、逃走した反政府勢力の一部がオムドルマン等に潜伏しているとの情報もあり、国軍が引き続き反政府勢力分子の捜索活動を行っていることから、以前不安定な状況が継続する見込み。
(3)在スーダン大使館員からの最新の電話連絡によれば、12日午前にはハルツームの複数の地域においても散発的な戦闘が発生したとの情報があり、在スーダン大使館館員が現場に赴き確認したところ、12日午後1時現在では各現場は落ち着いている模様。
【参考2】我が国のダルフール問題に関する取組
我が国は、G8議長国としてのダルフール問題の早期解決に向けた取組として、今月3日から5日にかけて小野寺外務副大臣をハルツーム及び北ダルフール州エル・ファーシルに、更に5月9日から10日にかけて中山政務官を南部スーダンのジュバに派遣し、スーダン政府に今次武力攻撃の根本的原因であるダルフール問題の早期平和的解決や南北包括和平合意(CPA)の履行につき働きかけを行ったところ。今後もかかる取組を継続する。