
外務報道官談話
最近のイスラエル・パレスチナ情勢について
平成20年4月18日
- 我が国は、ガザ地区とイスラエル南部において、再び暴力が激化していることを深く憂慮する。イスラエル、パレスチナ双方の民間人が犠牲になったことに対し強い遺憾の意を表するとともに、御遺族に深甚なる哀悼の意を表する。
- 我が国は、パレスチナ武装勢力によるガザ地区からのロケット攻撃及びイスラエル民間人が犠牲となったナハル・オズ通行所の燃料施設への攻撃を非難する。これらの攻撃はガザ地区の一般住民にも損害を与えるものである。また同様に、イスラエル軍の軍事行動によって民間人に多くの犠牲者が生じていることを非難する。パレスチナ武装勢力に対して即座に攻撃を停止することを要請するとともに、イスラエルに対しても、和平プロセスに悪影響を与えないよう、最大限の自制をもって対応し、民間人の犠牲と更なる人道状況の悪化を回避するよう要請する。
- 我が国は困難な状況にあっても、引き続き和平プロセスの進展を最大限支援する考えであり、イスラエルとパレスチナ自治政府双方に対し、事態を悪化させないよう必要な措置を執るとともに、和平実現に向けた交渉を継続するよう求める。
【参考1】最近のガザ地区を巡る情勢
- 4月9日
- パレスチナ武装勢力がイスラエル領内に侵入し、ガザ中部境界ナハル・オズ通行所付近の燃料施設を襲撃、イスラエル民間人2名死亡。その後イスラエル軍(IDF)がガザ地区を攻撃、パレスチナ人3名死亡。
- 4月11日
- IDFがガザ中部に戦車等で侵攻。子供2人を含むパレスチナ人7名死亡。またガザ地区からカッサーム・ロケット2発及び迫撃砲8発が発射。
- 4月16日
- 武装勢力を追ってガザ地区に侵入したイスラエル兵士3名が銃撃を受け死亡。その後IDFはガザ地区中部を攻撃、子供5人、ロイター社のパレスチナ人カメラマン1名等、11名の民間人を含むパレスチナ人20名以上が死亡。一方、25発のカッサーム・ロケットがイスラエル領に向け発射。なお、同日、イスラエルは9日の燃料施設への襲撃以降停止していたガザ地区の発電所への燃料供給を再開。
【参考2】各国の反応
(1)国連:潘基文事務総長声明(4月16日)
暴力の激化を深く憂慮、子供を含むパレスチナ民間人の犠牲を非難、イスラエルに対し国際人道法や人権法の下での義務に従うよう要請。またイスラエル民間人へのロケット攻撃を非難。全ての当事者に自制を求める。
(2)EU:議長国(スロベニア)声明(4月17日)
暴力の激化を深く憂慮、御遺族に哀悼。ナハル・オズ通行所の燃料施設へのテロ攻撃を強く非難、双方に対し自制を要請。ガザ情勢の平和的・包括的解決の必要性を強調、和平プロセスを損なう行為は即座に停止されるべし。