談話・コメント

外務報道官談話

国際エネルギー機関(IEA)次期事務局長の選出について

平成18年12月14日

  1. 12月14日、シドニーで開催された国際エネルギー機関(IEA)理事会において、次期IEA事務局長に、日本が候補として擁立していた田中伸男(たなかのぶお)OECD科学技術産業局長が満場一致で選出されたことを我が国政府として歓迎する。
  2. 原油価格が高騰するなど、国際的にエネルギー需給が逼迫する中で、加盟国を中心に世界のエネルギー安全保障を担うIEAの役割は、益々重要となってきており、田中氏が事務局長としてその重責を担い、活躍されることを強く期待している。
  3. 我が国は、主要なエネルギー消費国の一つとして、これまでもIEAの活動に積極的に貢献してきた。
     今後さらに同機関との関係を強め、世界のエネルギー安全保障の強化に向けた活動に一層積極的に貢献していく考えである。

(参考)

  1. 国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency

    (1)IEAは、第一次石油危機後の1974年に、キッシンジャー米国務長官(当時)の提唱を受けて、OECDの枠内における機関として設立。

    (2)石油を中心としたエネルギー安全保障の確立を目的に、石油の90日備蓄義務及び緊急時対応をはじめ広範な国際協力を推進。

    (3)加盟国は、OECD加盟26ヵ国(OECD加盟国のうち、IEA未加盟はアイスランド、メキシコ、ポーランド、スロバキアのみ。)事務局所在地はパリ。

    (4)田中氏は、2007年9月に事務局長に就任する予定である。

  2. 田中伸男氏略歴

     田中伸男氏は、1950年生まれ(56歳)。1973年に通商産業省(当時)に入省し、在米日本大使館公使や通商機構部長等を経て、現在、OECD科学技術産業局長を務めている。

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