
麻生外務大臣談話
潘基文韓国外交通商部長官の国連事務総長就任について
平成18年10月14日
- 我が国は、潘基文韓国外交通商部長官の新事務総長への選出を心から歓迎する。
我が国としては、アジアから事務総長を選出すべきとの立場を支持してきた。潘長官の就任により、35年ぶりにアジア出身の事務総長が実現する運びとなる。特に、この35年間のアジアを特徴づけてきた著しい発展と成長を体現する国である韓国から事務総長を選出することは喜ばしい。
- 世界各国が国連を通じて21世紀の諸課題に効果的に対処していくために、国連改革を進めることは、極めて重要である。安保理やマネジメントを含め国連改革の推進は、我が国のみならず国連加盟国に共通の喫緊の課題であり、具体的な成果が早急に必要であるとの認識は加盟国間に広く共有されている。
我が国は、安保理改革をはじめとする国連改革の更なる推進に向け、加盟国間の議論を引き続き主導していく考えである。また、新しい事務総長が、21世紀に相応しい国連を創るためにこの機構の行政職員の長としてイニシアティブを発揮することを期待する。
- また、コフィー・アナン現事務総長がこれまでの10年間、国際の平和と安全の維持およびその他の国際的諸問題の解決、更には国連自体の改革に向けて尽力し、国際社会に多大なる貢献をしてきたことにつき、深甚なる謝意を表したい。