談話・コメント

外務報道官談話

インドネシア・アチェの和平合意について

平成17年8月15日

  1. わが国は、インドネシア政府と、独立アチェ運動(GAM)が、8月15日(月曜日)にアチェ和平に関する正式合意に署名したことを歓迎する。
  2. わが国は、従来から、アチェ問題がインドネシアの領土の一体性の下で平和的に解決されることを希望するとの基本的立場であり、今後とも、アチェ問題の平和的解決に向けた努力に対し、引き続き必要な支援を行う用意がある。

(参考)

  1. アチェ問題については、30年近くに亘り、インドネシア治安部隊と独立アチェ運動(GAM)部隊との間で衝突が続いてきた。
  2. 昨年12月末のスマトラ沖大地震およびインド洋津波被害が一つの契機となる形で、本年に入り、インドネシア政府とGAM指導部(在スウェーデン)との間の和平交渉がフィンランドで再開。同交渉は、アハティサーリ元フィンランド大統領が仲介役を務め、7月17日、第5回の交渉において双方が和平の覚書(MOU)案に合意し、暫定署名していた。
  3. 8月15日、フィンランド(ヘルシンキ)において、インドネシア政府およびGAMが和平合意についてのMOUに正式署名した。
  4. MOUには、武装解除、アチェの統治に関する適用法規、GAMの政治参加、人権、恩赦、社会への復帰、治安確保のための取極め、(停戦)監視ミッションの設立等が含まれている。
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