談話・コメント

外務報道官談話

国際海洋法裁判所裁判官選挙における柳井俊二氏の当選について

平成17年6月23日

  1. 6月22日、ニューヨークの国連海洋法条約締約国会合において実施された国際海洋法裁判所(ITLOS)裁判官選挙にて、わが国の候補である柳井俊二氏(中央大学法学部教授、前駐米大使)が選出されたことを歓迎する。
  2. 海洋における国際紛争の平和的解決のためにITLOSが果たしている役割が益々増大していることにかんがみ、わが国出身の裁判官がITLOSに貢献することは重要であり、これまで9年にわたってITLOS裁判官としての重要な役割を果たしてきた山本草二氏に続き、柳井氏の裁判官としての活躍に期待する。
  3. わが国としては、今回の結果は、わが国のこれまでの国際海洋法裁判所への貢献が極めて高く評価されたものと考えており、ITLOSの一層の発展に引き続き協力し、海洋法の分野において積極的に貢献していきたいと考えている。

(参考)

  1. 国際海洋法裁判所は、国連海洋法条約に基づき、1996年にハンブルクに設立。21名の裁判官の任期は9年で、7名ずつ3年ごとに改選。
  2. 国際海洋法裁判所裁判官選挙は6月16~24日の日程で、ニューヨークで開催されている国連海洋法条約締約国会合(締約国148ヵ国)において行われ、当選には有効投票総数の3分の2を獲得する必要がある。柳井氏は、113票を獲得し、当選を果たした。わが国と同じアジアグループにおいては、パク裁判官(現職)(韓国)が柳井氏と共に当選を果たした。
  3. 裁判官21名のうち、今回の選挙では7議席(アジア2、アフリカ2、ラ米1、東欧1、西欧その他1)が改選され、これに対して13名の候補が立候補していた。
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