談話・コメント

外務報道官談話

ボリビア情勢について

平成17年6月15日

 わが国は、ボリビアにおいてエドゥアルド・ロドリゲス・ベルツェー新大統領の就任が憲法秩序に則り平穏裡に行われたことを歓迎するとともに、新政権がボリビアの政治・経済・社会各層の協力の下、諸課題に対する国民的な合意の形成のため努力していくことを強く期待する。

(参考)

  1. ボリビアにおいては、6日のカルロス・ディエゴ・メサ・ヒスベルト大統領の辞意表明後、後継者の任命を巡り抗議行動が激化し、一時死者が発生する事態となったが、9日夜、それぞれ憲法上の継承権第1位及び第2位を有する上院議長及び下院議長が、いずれも大統領就任を辞退し、継承順位第3位のエドゥアルド・ロドリゲス・ベルツェー最高裁長官が大統領となることが決定されたため、翌10日より国内における抗議行動は急速に沈静化した。
  2. ロドリゲス新大統領は、自らが大統領に就任した場合総選挙を召集する意向を示していたが、現在のところその時期等の見通しは不透明。当面、前カルロス・メサ政権崩壊の要因となった炭化水素資源(天然ガス)の国有化、地方分権にかかる国民投票の実施、憲法改正会議の開催など、国内各勢力による対立した要求に対し、ロドリゲス政権が如何に合意を実現出来るか否かが注目されている。なお、新政権の組閣は14日に行われ、シーレス外相は辞任、ロアイサ駐ウルグアイ大使が新外相に就任した。
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