総理大臣

日・ハイチ首脳会談

平成24年12月7日

  • 日・ハイチ首脳会談 (1)
    (写真提供:内閣広報室)
  • 日・ハイチ首脳会談 (2)
    (写真提供:内閣広報室)
  • 日・ハイチ首脳会談 (3)
    (写真提供:内閣広報室)

  本7日午前10時00分から約20分間,野田佳彦内閣総理大臣は,総理官邸において,実務賓客として来日中のミシェル・ジョセフ・マルテリー・ハイチ共和国大統領(H.E. Mr. Michel Joseph MARTELLY,President of the Republic of Haiti)と会談したところ,概要は以下のとおりです。なお,日本側から芝内閣官房副長官ほか,ハイチ側から,カジミール外務大臣,ラロ通商・産業大臣,マヤール・ポール大統領特別顧問ほかが同席しました。
 また,首脳会談に引き続いて,野田総理大臣及びマルテリー大統領立ち会いの下,我が方倉冨健治在ハイチ大使館大使とピエール=リシャール・カジミール外務・宗務大臣(H.E.Mr. Pierre-Richard CASIMIR,Minister of Foreign Affairs and Religious Affairs)の間で,ハイチに対する無償資金協力(食糧援助,供与額5億4000万円)に関する交換公文の署名が行われました。

  1. 冒頭
    (1) 野田総理大臣から,ハイチから初の現職大統領として来日したマルテリー大統領を歓迎するとともに,本年10月末のハリケーン・サンディによる被害に対し,改めてお見舞いの意を伝達しました。
    (2) また,共に災害多発国である我が国とハイチは,自然災害からの復興という共通の課題に直面しており,今後も協力関係を一層強化していきたい旨,野田総理大臣から述べました。
    (3) これに対し,マルテリー大統領は,今回の訪日招待に謝意を表明するとともに,今回の訪日を通じ,二国間関係を一層発展させていきたいと述べました。
  2. 二国間関係
    (1) 野田総理大臣から,ハイチの厳しい食糧事情を踏まえ,新たに供与額5億4000万円の食糧援助を実施することを決定したと述べました。また,我が国は2010年のハイチ大地震に対しても,総額1億4000万ドルを超える支援を実施してきている他,国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に派遣された延べ約2,200名の自衛隊部隊が,建物解体,瓦礫除去や道路補修等の活動を実施してきた旨述べました。さらに野田総理大臣は,我が国は本年12月末に自衛隊がハイチから撤収した後も,大地震からの復興と基礎社会サービスの確立を基本方針とし,保健・衛生や教育等を中心とした支援を行っていく旨述べました。
    (2) これに対し,マルテリー大統領からは,国連ハイチPKOへの自衛隊部隊派遣を含めた,我が国の対ハイチ支援に対する謝意が表明されました。また,マルテリー大統領は,日本政府が新たに供与を決定した食糧援助は,正にハイチが必要としているものであり,感謝する旨述べました。
    (3) 更にマルテリー大統領は,農業,食糧,環境分野のハイチの国内状況を説明し,これら分野における我が国の支援を要請しました。
  3.  両首脳は,首脳会談及び署名式に引き続き,首相官邸内において午前10時30分から共同記者発表を行い,本日の会談の意義と内容について紹介しました。
     その後,両首脳は贈呈品の交換を行い,マルテリー大統領からは,2010年1月のハイチ大地震で倒壊した大統領府の柱の一部が贈られました。野田総理大臣からは,震災からの復興の「象徴」として,岩手県宮古市・菱屋酒造の純米酒「フェニックス」及び「浜のミサンガ・環(たまき)」を贈呈しました。
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