総理大臣

日・パナマ首脳会談

平成24年10月22日

  • (写真)日・パナマ首脳会談-1
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真)日・パナマ首脳会談-2
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真)日・パナマ首脳会談-3
    (写真提供:内閣広報室)

 本22日午後5時00分から約30分間,野田佳彦内閣総理大臣は,総理官邸において,実務賓客として来日中のリカルド・マルティネリ・ベロカル・パナマ共和国大統領(H.E. Mr. Ricardo Martinelli Berrocal, President of the Republic of Panama)と会談し,引き続き同大統領を招いて夕食会を開催したところ,概要は以下のとおりです。なお,日本側から,芝内閣官房副長官,吉良外務副大臣,木寺内閣官房副長官補ほか,パナマ側から,ルークス外務大臣,ロイ運河担当大臣兼メトロ庁長官,リナーレス海運庁長官ほかが同席しました。

  1. 冒頭
    (1)野田総理大臣から,マルティネリ大統領の来日を歓迎するとともに,東日本大震災に際してのパナマ政府及び国民からの支援に対して改めて謝意を表しました。また,我が国がパナマ運河の第4位の利用国であり,海運・通商の面でパナマと緊密な関係を維持していることを強調しつつ,マルティネリ大統領の来日を契機として,本日の日・パナマ外相会談において覚書が署名された二国間政策協議も活用し,両国関係を一層深化させたい旨述べました。

    (2)これに対し,マルティネリ大統領は,今回の訪日招待に感謝の意を表明するとともに,今回の訪日を通じ,経済のみならず外交関係においても一層発展させていきたいと述べました。

  2. 二国間関係
    (1)経済協力
    ア) 野田総理大臣から,マルティネリ政権が推進するインフラ整備・鉱物資源開発を我が国政府・企業ともに関心を持って見ている旨述べました。この関連で,パナマの都市公共交通計画「メトロ3号線建設計画」について,日本企業が現在調査を実施中であり,我が国の高度なモノレールの技術が活用されれば喜ばしい旨述べました。
    イ) これに対し,マルティネリ大統領は,「メトロ3号線建設計画」に対する日本企業の参入と,日本の有する高度なモノレール技術に大きな期待を寄せている旨述べました。

    (2)海事関係
    ア) 野田総理大臣から,パナマ運河の拡張を控え,我が国海運業界とパナマ運河庁との対話を促進することが重要であり,海事分野における更なる関係強化を図りたいと述べました。
    イ) これに対し,マルティネリ大統領は,我が国海運業界がパナマとの対話プロセスに参加することの重要性を強調するとともに,日本は運河拡張の利益を最も享受できる国の一つになるであろう,運河拡張は世界経済にとっても日本経済にとっても重要なプロジェクトである旨述べました。また,マルティネリ大統領は,パナマの近年の高い経済成長や,中南米ビジネスを展開するにあたってパナマはゲートウェイの役割を果たすこと等を強調しました。

  3. 地域情勢及び国際場裡における協力
     両首脳は,安保理改革を含む国際場裡における協力,2020年のオリンピック招致,太平洋同盟についても意見交換を行ったほか,マルティネリ大統領は日本の安保理常任理事国入りを支持しました。また,野田総理大臣から日中関係に関する我が方の立場を説明しました。
    また,両首脳は,午後5時35分から,首相官邸内において共同記者発表を行い,本日の会談の意義と内容について紹介しました。引き続いての夕食会では,経済関係の強化などについてさらに率直な意見交換を行うとともに,和やかな雰囲気の中,野球,ボクシングやサッカーワールドカップ予選などにも話題が及びました。
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