平成18年7月26日
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7月25日、公邸において、小泉総理とコナレ・アフリカ連合(AU)委員長の会談、野口英世アフリカ賞に関する記者発表、及び、小泉総理主催夕食会がおこなわれたところ、概要次のとおり。
感染症の蔓延が人類共通の危険であるとの認識に立ちつつ、特に問題の解決が求められている地域であるアフリカでの感染症等の疾病対策のため、医学研究又は医療活動分野において顕著な功績を挙げた者を顕彰し、もってアフリカに住む人々、ひいては人類全体の保健と福祉の向上を図る。
(1)アフリカでの感染症等の疾病対策のため、医学研究又は医療活動の分野において顕著な功績を遂げた者であること。
(2)特に医療活動については、受賞理由となる功績がアフリカで実践された、又はその活動基盤をアフリカにおく等、その功績がアフリカに住む人々の保健と福祉の向上に貢献した者であること。
(3)国籍・年齢・性別については、問わない。
(4)生存者又は現存する団体の代表者に限る。
5年ごとに開催されるアフリカ開発会議(TICAD)の機会に授与。
ノーベル賞の賞金(1千万スウェーデンクローネ=約1億4千万円)を超えない程度で、これに匹敵する額として、1億円程度を想定している。今後、具体的な制度設計をしていく中で、さらなる検討を進めていく。
受賞候補者推薦機関(推薦委員会)による候補者の決定と、受賞者決定機関(決定委員会)による受賞者の決定という2段階方式とする予定。
(1)今後の方針
2008年の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)の機会をとらえた第1回授賞を目指して、アフリカ連合(AU)やガーナ政府、野口英世博士と縁のあるロックフェラー財団といった種々の関係諸国及び民間団体との協力の可能性を検討しつつ、具体的な制度設計を行っていく。
(2)予定
日付 | 予定 |
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2006年5月2日 | ガーナ訪問中の小泉総理が、クフォー大統領との会談後の共同記者会見において賞の構想について言及 |
2006年7月25日 | コナレ・アフリカ連合委員長来日の機会を捉えて、小泉総理より正式発表 |
2006年7月28日 | 閣議決定 |
2006年 | 受賞候補者推薦機関、受賞者決定機関の立ち上げ |
2007年 | 第1回受賞者の選考 |
2008年 | 第1回授賞式(TICAD IVの機会に実施) |