総理大臣

菅総理とフィヨン仏首相との会談(概要)

平成22年7月16日

  • (写真)菅総理とフィヨン仏首相との会談(概要)
    (写真提供:内閣広報室)
  • (写真)菅総理とフィヨン仏首相との会談(概要)
    (写真提供:内閣広報室)

16日(金曜日),正午すぎから13時30分まで,菅直人総理は来日中のフランソワ・フィヨン仏首相と総理官邸において会談及び昼食会を行い, 世界経済情勢等について意見交換を行ったところ,概要は以下のとおりです。 なお,我が方からは,仙谷官房長官(会談のみ),直嶋経産大臣,野田財務大臣,福山官房副長官,徳永外務大臣政務官他が同席しました。

  1. 冒頭, 菅総理はフィヨン首相の2年ぶりの訪日を歓迎するとともに,明年のG8・G20サミットの議長国である仏から首相をお迎えすることができうれしく思う旨述べました。 これに対し,フィヨン首相から、首相就任後二度目の訪日であり,菅総理とお会いすることができて喜ばしい旨述べました。さらに同首相から仏日は共通の価値観を有し,様々な国際的議題において立場が一致しているとして,政治レベルの対話を一層緊密化させたく,菅総理の訪仏を招請する旨発言があり,総理より国内情勢が許せば訪仏したい旨応じました。

  2. 経済情勢,グローバル・ガバナンス

    (1)フィヨン首相から,欧州経済情勢就中ユーロを巡る状況につき説明があり,仏独を中心として欧州全体が協調して取り組んでおり,全く御心配には及ばない旨述べました。総理から,新政権の経済財政運営の基本方針について,「財政運営戦略」で財政健全化に向けた中長期的な道筋を示すとともに,「新成長戦略」で成長を実現したい旨説明しました。 総理とフィヨン首相は、財政健全化と成長の両方を重視して経済運営を進めていく必要があるとの認識で一致しました。

    (2)フィヨン首相から,明年のG8・G20サミットに関し,議長国としてグローバル・ガバナンスや金融規制の問題を重視しているとの説明がありました。 総理からは,議長国である仏と,様々な国際的課題への対処や世界経済の持続的成長に向けて緊密に協力していきたい旨述べました。さらに,総理から,安保理改革を重視しており,日本の安保理常任理事国入りを仏が支持していることへの謝意を表明しました。

  3. 日仏・日EU関係

    (1)総理から,日仏経済関係は緊密であるが,これを一層強化するために,日EU・EPA締結を目指したい旨述べました。これに対し,フィヨン首相より,仏としては日EU・EPA締結を支持しており非関税分野においても進展を期待している旨述べました。

    (2)フィヨン首相から,原子力分野における日仏協力に関し,仏アレバ社への三菱の資本参加に仏政府として期待しており, 右を含め今後も日仏間で積極的に協力していきたい旨述べました。これに対し,総理及び同席の直嶋経産大臣より核不拡散や安全性の問題に配慮しつつ,協力を進めていきたい旨応じました。
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