(写真提供:内閣広報室)
本17日(木曜日),菅直人総理大臣は,カルザイ・アフガニスタン大統領との間で,午後6時頃から約40分間会談を,午後7時から約1時間夕食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 菅総理から,カルザイ大統領の訪日を歓迎する旨述べたのに対し,カルザイ大統領から,日本とアフガニスタンの外交関係樹立80周年に当たる今回の訪日は,特に菅総理が就任して迎える最初の外国からの訪問客として,大変印象に残るものになる旨述べました。
- カルザイ大統領から,現在のアフガニスタンの諸課題への取組について説明し,日本が,特に過去9年間,対アフガニスタン支援の最前線に立ってきていること,また,日本が今後概ね5年間で最大50億ドル程度の支援を決定したことに対し,深い感謝を表明しました。さらに,カルザイ大統領は,日本の支援は,日本国民が厳しい財政状況の下割り当てたリソースにより実施されるものであると認識しており,アフガニスタンの開発及び安定のために最も良い形で使われることを保証する旨述べました。
- 菅総理からは,カルザイ大統領の努力に敬意を表し,アフガニスタンは,アフガニスタン人にとって重要であることは勿論のこと,同時に世界の平和を実現する上でも非常に重要な国であり,日本はこれまでも最大限の支援を実施してきたが,今後も,アフガニスタンの国民のために,同時に世界の平和に役立つように,支援を続けていきたい旨述べました。また,菅総理からは,カルザイ大統領が今次訪日中に訪問する奈良の正倉院の宝物が示すように,両国関係は1000年以上の歴史があり,今後1000年,2000年先も,良好な関係を築いていきたい旨述べました。