鳩山総理大臣

鳩山総理からバチェレ・チリ大統領への電話(チリにおける大地震災害に対するお見舞い)

平成22年3月3日

 鳩山内閣総理大臣は、本3日(水曜日)20時40分から約15分間、総理公邸において、バチェレ・チリ大統領へ電話し、今般のチリにおける大地震災害に対するお見舞いのメッセージを伝えたところ、概要以下のとおりです。

  1. 鳩山総理より、今般、チリで発生した大きな地震により、800名近くの方々が亡くなられたことに心より哀悼の意を表するとともに、200万人になろうとする被災者の方々に心よりお見舞いの意を表しました。また、バチェレ大統領自らが強いリーダーシップをとって対応に当たっていることに敬意を表した上で、在留邦人の安全確保への配慮に謝意を述べました。
  2. これに対し、バチェレ大統領より、鳩山総理から電話をいただいたことに謝意が示されるとともに、今次地震被害に対する日本からの連帯及び支援に心からの深い感謝の意が述べられました。
  3. 鳩山総理より、日本とチリは地球の反対側に位置するが、今次地震が発生した直後から、チリと日本の友好関係に鑑み、いかなる支援ができるか考え、まず医療チームの派遣が必要ではないかと思い、第一陣として3名を派遣したが、チリ政府の方針に従って、追加の派遣は見合わせた旨述べた上で、医療分野についてできることがあれば、できるだけ対応したいと述べました。また、300万米ドルを上限とする緊急無償資金協力の実施及び3000万円を目処として発電機、テント、浄水器といった物資の供与を決定したことを伝え、復興・復旧も含め、できる限りの協力を行っていく用意がある旨表明しました。
  4. これに対し、バチェレ大統領より、医療分野については病院が大きな被害を受けている旨説明しつつ、日本の技術や経験を踏まえた協力をいただくことは大変ありがたいと述べるとともに、日本とチリは同じ太平洋に面しており、どちらかで地震があれば反対側にも津波がくるという意味で同じ危険を共有している、しかし、共有しているのはそれだけでなく、長年にわたる友情関係を共有しているとして、改めて日本国民及び日本政府から示された連帯に心からの謝意が表されました。
  5. これに対し、鳩山総理より、お互いに地震大国というのは必ずしも嬉しい話ではないが、そのことを通じて、お互いの友情が深まることは素晴らしいことだと思うと述べ、電話会談を了しました。
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