鳩山総理大臣

「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」川口共同議長及びエバンズ共同議長による鳩山総理大臣表敬

平成21年10月16日

 本16日(金曜日)17時から約30分間、鳩山総理大臣は、総理官邸において、川口順子「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(以下、国際委員会)共同議長(元外務大臣)及びギャレス・エバンズ同共同議長(元豪外相)の表敬を受けたところ、概要以下のとおりです。

  1. 総理から、両共同議長が核廃絶に向けた委員会の議論をリードしていることはすばらしい、ラッド豪首相とは大変親しい関係を築くことができ、国際委員会の報告書を踏まえ引き続き核の問題について議論していくことで一致している、核を持たない日豪両国の協力が世界に対するメッセージになっている、両共同議長がリーダーシップをとられ、すばらしい報告をまとめることを期待する旨述べました。
  2. エバンズ共同議長から、報告書が影響力を持つためには、行動指向型で、明確な優先順位を付した具体的な提言が必要である旨述べた上で、現在の報告書の概要を簡単に紹介しました。
     また、川口共同議長から、報告書は現在の各国政府の考えていることの数歩先を進まなければならない、核兵器に関する人々の考え方を変えることが必要であり、それが国際委員会の役割である、鳩山総理や新政権には引き続きリーダーシップを発揮してもらいたい旨述べました。
  3. エバンズ共同議長から、報告書提示後も、その実施状況をフォローアップすることが必要であり、日本政府にも支援をお願いしたい旨述べました。
     これに対し、総理から、国際委員会の活動に引き続き協力していきたい旨述べました。

(参考)核不拡散・核軍縮に関する国際委員会

 この国際委員会は、昨年7月の日豪首脳会談において、共同イニシアティブとして立ち上がり、本年9月、鳩山総理とラッド豪首相間及び岡田外相とスミス豪外相間で、報告書を踏まえた更なる日豪間の協力が合意された。川口順子元外務大臣とギャレス・エバンズ元豪外相が共同議長として、核軍縮、核不拡散及び原子力の平和的利用につき議論し、2010年5月に開催されるNPT運用検討会議に対し、具体的な勧告等を含む報告書を提示する。この委員会の第1回本会合は08年10月20日から21日までシドニーで、第2回本会合は09年2月14日から15日までワシントンDCで、第3回本会合は6月20日から21日までモスクワで開催された。また、2009年5月に中南米地域会合(於:サンティアゴ)及び北東アジア地域会合(於:北京)、9月に中東地域会合(於:カイロ)、10月に南アジア地域会合(於:ニューデリー)が開催された。
 第4回本会合となる広島会合は、10月18日(日曜日)から20日(火曜日)までの間開催され、報告書について議論する最終の会合となる。

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