鳩山由紀夫内閣総理大臣は,本26日(月曜日)11時40分から約25分間,総理官邸において,来日中のモレノ・チリ外務大臣の表敬を受けました。
- 冒頭,モレノ外相より,日本政府及び日本国民からのこれまでの震災関連支援に謝意を表明し,日本の支援に対する謝意をこめたピニェラ大統領発鳩山総理宛の親書が手交されました。
- 鳩山総理より,モレノ外相が初の二国間訪問として日本を訪問したことに謝意を示した上で,先般,チリで起きた地震により大きな被害が出たことに改めてお見舞いの意を表しました。また,ピニェラ大統領からの親書に謝意を表しつつ,地震という災害を機として両国の友好関係を一層深めていきたい,モレノ外相の訪日を通じ,両国の経済関係の更なる強化を図るとともに,科学技術等の分野での交流も拡充すべく協力していきたい旨表明しました。
さらに,鳩山総理より,3月のピニェラ大統領との電話会談に言及しつつ,同じ地震国として,早期警戒や倒壊した建物の構造診断等の面で,日本の経験が役立てばうれしく思う,特に大統領から要請をいただいた仮設病院施設の建設については,現在,真剣に調整を進めているところである旨表明しました。 - これに対し,モレノ外務大臣より,初めての訪問先として日本を選んだのは,日本からは,地震分野のみならず,経済連携協定(EPA)の締結により拡大しつつある両国間の経済関係の更なる強化を含め,様々なテーマにつき協議し,多くのことを学びたいと考えているからである旨述べました。また,地震被害に対するこれまでの日本の支援に謝意を表明するとともに,先般の地震の際にうまくいかなかったことの一つとして早期警戒体制が十分機能しなかったが,チリは地上デジタルテレビ日本方式を採用したことから,日本と同様の早期警戒システムを導入できないかと考えている旨述べました。また,ピニェラ大統領からのメッセージであるとして,鳩山総理のチリ訪問を招請しました。
- 鳩山総理より,チリ訪問招請に謝意を表明するとともに,本年11月に開催される横浜APEC会議の際にピニェラ大統領及びモレノ外務大臣が訪日されることを楽しみにしていると述べました。モレノ外相より,ピニェラ大統領は横浜APECの機会に確実に訪問する旨述べました。