本23日(金曜日),14時40分から約25分間,鳩山由紀夫総理大臣は,総理官邸において,来日中のジャック・ディウフ国際連合食糧農業機関(FAO)事務局長の表敬を受けたところ,概要以下のとおりです。
- 冒頭,鳩山総理大臣より,歓迎の言葉を述べた上で,食料問題に取り組むことは貧困削減を始めとしたミレニアム開発目標(MDGs)を達成する上で大変重要であり,我が国としても,食料自給率を高めるとともに,ラクイラ・サミットで表明したとおり,本年以降の3年間で農業関連分野において少なくとも30億ドルの支援を実施していきたい旨述べました。
- ディウフ事務局長からは,世界の食料安全保障を巡る現状を紹介するとともに,2050年までに91億人に達するとされる世界人口を養うためには食料生産を今よりも70パーセント増加させる必要があるとの見通しを述べた上で,我が国のG8サミットにおけるコミットメント,責任ある国際農業投資イニシアティブ,APECやTICADにおける取組等に対して感謝の意が表明されました。
- また,ディウフ事務局長より,FAOの組織と業務の効率化に向けて我が国が果たしている貢献に謝意を述べつつ,更に改革を強化していく旨述べたのに対し,鳩山総理大臣からは,FAOの自らの改革努力に期待している旨述べました。