福田総理大臣

福田総理と潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の会談(概要)

平成20年6月4日
(写真)

(写真提供:内閣広報室)

 FAO(国連食糧農業機関)ハイレベル会合に出席するためにローマ訪問中の福田総理は、現地時間6月4日午前8時より約50分間、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と会談をしたところ、概要次のとおり。

[ポイント]

 福田総理と潘事務総長との間で、7月のG8北海道洞爺湖サミットに向けて、サミットの主要議題について意見交換を行い、サミットの成功のために連携を強化していくことを確認した他、ミャンマーを始めとする地域情勢についても率直な意見交換を行い、個人的信頼関係を構築することができた。

1. FAOハイレベル会合

 潘事務総長より、世界各国の指導者が食料危機解決への強いコミットメントを示すなか、福田総理の出席はG8議長国として強い政治メッセージとなり、イニシアチブに感謝する、G8では気候変動、ミレニアム開発目標とともに食料価格問題も議論されると承知するが、自分も各国首脳とこうした問題で意見交換していきたいと述べ、さらにこの関連で、G8の前に公賓として招待いただいていることに感謝し、訪日を楽しみにしていると述べた。

2. G8北海道洞爺湖サミット

 福田総理より、G8では気候変動、世界経済、アフリカ・開発、食料価格等幅広く取り上げるが、気候変動については中印等が参加することが重要であり、日本としても努力している、総量規制達成には革新的技術の開発が不可欠である、日本のセクター別アプローチはG8各国の基本的理解を得ていると述べた。これに対し潘事務総長より、日本の野心的な政策に勇気づけられる、日本は気候変動問題解決に歴史的、政治的に責任を負っていると述べた。

3. 地域情勢

 潘事務総長より、最近の日中・日韓首脳会談の成功を喜ばしく思う、またミャンマーと中国の自然災害に対する日本の支援を国際社会も評価していると述べた。これに対し福田総理より、ミャンマーが潘事務総長の説得に応じて国際社会の支援要員受け入れを決定したことを高く評価していると述べた。さらに潘事務総長より、ミャンマーが支援受け入れの過程でアウン・サン・スーチー氏問題を含む民主化プロセスを進めるよう自ら関与していきたいと述べた。

4. 最後に、潘事務総長よりTICAD IVの成功に祝意を述べるとともに、日本語で「東京と北海道でお会いするのを楽しみにしております」と述べ、会談を了した。

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