
ロンドン・サミット:ブラウン首相主催夕食会
平成21年4月1日
ロンドン時間1日20時30分から22時40分頃まで、英首相官邸において、ブラウン首相主催夕食会が開催されたところ、概要以下のとおりです。
- 今般の金融危機が、実体経済の悪化を伴って世界規模の経済危機に発展しつつある中で、各国の景気刺激策及び金融分野の規制強化のいずれもが重要であり、このような経済危機の再発防止のための国際協調を進める必要があるとの見解が多くの首脳から示された。
- 世界経済の悪化により影響を受ける途上国に対する支援が重要であるとの意見が多くの首脳から表明され、国際通貨基金(IMF)や国際開発銀行の資金基盤の強化や貿易金融等の面での支援が必要であるとの見方が示された。
- 多くの首脳から、現下の経済状況にあっては、保護主義の台頭を許すべきでなく、昨年のワシントン・サミットにおける誓約を延長すべしとの意見が多く表明された。
- 金融分野における規制強化の一環として、タックス・ヘイブンに対する規制を強化すべきとの意見が多くの首脳より示された。
- こうした各国首脳の認識を踏まえつつ、麻生総理は明2日、我が国がこれまで行ってきている取り組み等を含め、今後進むべき方向について我が国の考えを説明する予定である。
- なお、麻生総理は、夕食会に先立ちインドのシン首相と懇談し、日インド経済関係を発展させるとともに、世界経済回復のため両国が協力していくことで一致した。