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緒方貞子総理大臣特使のアフガニスタン訪問(概要)

平成20年11月

 11月6日(木曜日)、アフガニスタンを訪問中の緒方貞子・麻生総理大臣特使(JICA(独立行政法人国際協力機構)理事長)は、我が国の無償資金協力により建設されたカブール国際空港ターミナルの竣工式に我が国を代表して出席した。また、カルザイ大統領をはじめとするアフガニスタン政府要人を表敬し、意見交換を行った。なお、カルザイ大統領表敬の際、緒方特使は、麻生総理大臣からカルザイ大統領への親書を手交した。

1.カブール国際空港ターミナル竣工式

(1)日時:11月6日(木曜日)10時15分(日本時間14時45分)から約40分間

(2)出席者:カルザイ大統領、カーディリ運輸航空相他。日本側:緒方総理特使、佐藤駐アフガニスタン大使他。

(3)式典において、緒方総理特使、続いてカルザイ大統領が、それぞれスピーチを行った。(緒方総理特使のスピーチカルザイ大統領のスピーチの要旨

(写真)

【参考】カブール国際空港ターミナル建設計画の概要

2.アフガニスタン政府要人への表敬

(1)カルザイ大統領

(イ)冒頭、緒方総理特使より、麻生総理大臣からカルザイ大統領への親書を手交するとともに、以下のとおり言及。 1)空港ターミナルはアフガニスタンの玄関としての象徴的な案件であり、完成をお喜び申し上げる。空港が最大限活用されるような支援を引き続き検討していきたい。2)日本は、アフガニスタンの復興支援に引き続きコミットしており、今後の支援についても調整していきたい。

(ロ)これに対しカルザイ大統領より、総理親書に対する謝意を表するとともに、カブール空港ターミナルへの日本の支援に感謝する旨述べた。また、医療分野をはじめとして国際社会の支援の成果が上がってきている旨紹介しつつ、日本のアフガン復興への更なる協力の要請があった。また、天皇陛下、麻生総理にくれぐれも宜しくお伝え願いたい旨の発言があった。

(ハ)その後、双方は最近のアフガニスタン及び地域の情勢、アフガニスタン復興支援が直面している課題等につき意見交換を行った。

(2)スパンタ外務大臣

(イ)冒頭、緒方総理特使より、1)空港ターミナルの完成をお喜び申し上げる。2)アフガニスタンの復興の現状に感銘を受けている。このような進展を国際社会によく知ってもらう必要があり、アフガニスタン政府の努力を期待する旨述べた。

(ロ)これに対しスパンタ外相より、友人である緒方特使の来訪を歓迎、空港ターミナルの支援に感謝、広報の必要性は認識しているので努力したい、種々の困難はあるが、選挙の実施も含め着実に成果を上げていきたい旨述べた。

(ハ)その後、双方は最近のアフガニスタン及び地域の情勢、アフガニスタン復興支援が直面している課題等につき意見交換を行った。

(3)カヌーニ下院議長

(イ)冒頭、緒方総理特使より、以下のとおり言及。1)アフガニスタンを訪問する度に、復興が進んでいることが感じられて感銘を受ける。この度、空港ターミナルが完成したことは復興の象徴であり、誠に喜ばしい。2)日本はこれからも、アフガニスタンの復興支援を継続し、現在アフガニスタンが抱える様々な問題の解決に向けて努力していく。

(ロ)これに対しカヌーニ下院議長より、総理特使の訪問に対する謝意を表するとともに、カブール空港ターミナルへの日本の支援に感謝する旨述べた。また、来年以降の選挙プロセスの実施に向けて、自由で公正な選挙の実施が実現するよう、アフガン議員が努力している旨言及しつつ、日本からの選挙実施支援に期待すると述べた。

(ハ)その後、双方は最近のアフガニスタン情勢につき意見交換を行った。

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