岡田外務大臣

岡田外務大臣によるシン・インド首相表敬

平成22年8月21日

 8月21日(土曜日)正午から12時35分まで(現地時間)、インドを訪問中の岡田外務大臣は首相官邸においてシン・インド首相を表敬訪問しました。今後日本とインドが協力して両国関係を一層レベルアップしていくことで意見の一致を見ました。

 冒頭、岡田外務大臣からは、カシミール地方で発生した洪水に対するお悔やみを述べるとともに、シン首相の力強い指導力のもとで日インド関係は様々な分野で緊密化しており、シン首相とも協力して日印戦略的グローバル・パートナーシップの一層の強化に向けて取り組んでいきたいとして、特に、経済、民生用原子力協力および国連安保理改革の3点について述べました。経済については、岡田大臣より、本年のシン首相の訪日の際に交渉がまとまるよう努力したいとして、シン首相と意見の一致を見ました。民生用原子力協力については、岡田大臣より、協定交渉の開始を決定したことを踏まえ、インドによる核軍縮・不拡散の一層の取り組みを要請しました。これに対し、シン首相よりは、原子力協定交渉開始を歓迎するとともに、インドの核実験モラトリアムの継続や兵器用核分裂性物資生産禁止条約(FMCT)を策定していきたいといったインド側の姿勢につき説明があった上で、引き続き核のない世界に向けて日本側と協力していきたいとの発言がありました。国連安保理改革については、岡田大臣より、これはグローバル・ガバナンスの問題であるとし、G20に見られる経済分野だけでなく政治の分野においても改革が必要であるとして、早期の安保理改革実現に向け日本とインドが協力していくことで意見の一致をみました。

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