麻生外務大臣

麻生大臣による日墨学院訪問

平成19年8月18日

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 8月17日、15時40分から16時30分(現地時間)頃まで、麻生大臣は日本メキシコ学院(日墨学院)を訪問したところ、概要以下のとおり。

  1. 麻生大臣は、田中日墨学院理事長、番場日本コース校長により日墨学院の概要につき説明を受けた後、日本コース小学校部の音楽室に移動した。
  2. 日本コースの小学校部の音楽室にて、麻生大臣より、日墨学院30周年の節目の年に、27年ぶりに日墨学院を訪問できたことをうれしく思う旨述べるとともに、集まった同学院の児童生徒に対して、日墨相互の国を理解し、日本とメキシコの架け橋になるよう激励した。また、日墨学院を日墨両国の相互理解のシンボルであるとして、同学院の活動を評価した。
  3. さらに、麻生大臣は、最近の日本文化を代表するマンガを皆さんにお贈りしたいと述べた上で、日本コース、メキシココースに対して、それぞれ世界史、日本史、理科や数学などを学ぶマンガセットの目録を贈呈した。さらに、エスピノサ外務大臣からマンガ「聖闘士星矢」のスペイン語版を贈呈されたことを紹介した。
  4. メキシココースの高校に通う生徒たちが麻生大臣にメキシコの民族舞踊を披露した後、生徒たちとの間で質疑応答が行われた。その中で、日本コースの生徒からは、麻生大臣の好きなマンガのキャラクターや今メキシコで人気の高い「るろうに剣心」について質問がなされ、マンガについて活発なやり取りが行われた。さらに、「これまで訪問した多くの国々の中で最も気に入った国はどこか」との質問なされ、麻生大臣から、「リトアニアが大変きれいなところで、印象に残っている」旨応答した。
  5. さらに、メキシココースの生徒からも、日頃学習している日本語で質問が行われた。「麻生大臣の気に入ったメキシコ料理は何か」との質問に対して、麻生大臣より、「二十数年前にメキシコで行われた射撃の国際大会で優勝した際に、軍隊で振る舞われたカボチャのスープが大変気に入ったが、本日も同じカボチャのスープを大変美味しく頂いた」と答えた。また、今後の日墨関係を深化させる方法についての質問がなされ、麻生大臣より、「2005年に発効した日墨EPAの成功により日墨間の経済関係は大変好調であり、日墨の関係者が今後も共に働き生活する機会が増えていくことが想定される。こうした中で関係が深化すると考えられる。また文化交流についても、1609年に日本近海で難破したメキシコ人を当時の将軍徳川家康が救助しメキシコまで送り返したという最初の日墨交流から400周年を迎える2009年に向けて交流が深まることが期待される。」旨応答した。
  6. その後、参加した関係者全員で記念撮影を実施し、大変和やかな雰囲気の中で視察は終了した。

(参考)日墨学院は、1974年にメキシコを訪問した田中総理とエチェベリア大統領が設立に合意したことを受け、1977年に開校。メキシココース(小、中、高校)と日本コース(小、中)に加え、日本・メキシコ共学の幼稚園(年長組を除く)がある。各々のコースは、それぞれの国の教育課程に準拠している。現在、メキシココースの生徒数は約820人、日本コースの生徒数は約140人。大統領の子弟も学んだことがある由緒ある学校として知られている。

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