麻生外務大臣

麻生大臣による開拓先没者慰霊碑、日本館、移民史料館視察及び日系人との懇談(ブラジル訪問)

平成19年8月20日

(写真)


 8月20日夕刻(現地時間)、麻生大臣は、サンパウロ市内イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑、日本館、及び、ブラジル日本文化福祉協会(文協)ビル内の移民史料館視察を視察した後、同ビル内の貴賓室において日系人関係者約100名と懇談したところ概要以下のとおり。

  1. 開拓先没者慰霊碑においては、ブラジル日本都道府県人会連合会幹部の案内の下、麻生大臣は献花を行った。引き続き、文協幹部の案内の下で、日本館の日伯修好100周年(1995年)記念碑や、すべて日本から持ち込まれた資材で建設された純和風の建物、さらに館内の日本文化に関する展示物について視察を行った。
  2. その後、麻生大臣は、文協ビルの入口横にブラジルの国樹であるイペーの木を植樹した。同ビル内の移民史料館視察においては、文協幹部から、日本人によるブラジル移住の歴史、移住者の生活の様子、日本人移住者がブラジル農業の発展に果たした役割等について、展示物を利用しつつ説明を受けた。
  3. 同ビル内貴賓室における日系人との懇談においては、まずは上原文協会長より、以下のとおり挨拶が行われた。

    (1)来年に日本人移住100周年を控えた本年、麻生大臣をお迎えできることは極めて大きな慶事であり、歓迎の意を表したい。

    (2)2008年は新たな日伯関係を構築するための節目の年となるところ、日系人の熱い思いを汲んで、引き続きご支援賜りたい。

    (3)現在ブラジルにおいては非日系のブラジル人にもカラオケ、マンガといった新しい日本文化が急速に普及しているが、これも一重にマンガファンである大臣のご指導の賜である。麻生大臣におかれては、今後ともゴルゴ13の冷静沈着さと、山口六平太の大きな包容力を持って、政界の荒波を乗り切って頂きたい。

  4. 麻生大臣からの挨拶においては、概要以下のとおり述べた。

    (1)セラード開発やブラジルへの新たな農産品導入、さらには日本人への信頼感の醸成に果たした日本人移住者の大きな役割やそのための労苦に対して深い敬意を表したい。

    (2)他方、マンガ、アニメ、コスプレといった新しい日本文化の普及についてブラジルで若い世代の日系人が活躍されていると考えるところ、年長の世代にもこうした文化を理解頂きたい。

    (3)日本及びブラジルは、それぞれの国民が思う以上に世界的な大国となっており、国際場裡における様々な場面で協力できる関係となっている。来年の日本人移住100周年に向かって、日伯関係も新しいものになりつつある。

  5. その後、麻生大臣は多くの日系人関係者との間で言葉を交わし、懇談は大変な盛り上がりを見せ、懇談は当初予定していた時間を大幅に超過した。
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