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アフリカ開発銀行(AfDB)に対する円借款に関する書簡の交換について

平成26年9月16日

  1. 9月12日(現地時間同日),コートジボワール共和国の首都アビジャンにおいて,我が方井上進駐コートジボワール大使と先方ドナルド・カベルカ総裁(Dr. Donald Kaberuka, President, African Development Bank)との間で,総額306億9,000万円を限度とする円借款「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブの下での民間セクター支援融資(V)」に関する書簡の交換が行われました。
  2. この協力は,アフリカ諸国の地場民間セクター主導の経済成長及び貧困削減に寄与するため,AfDBを通じたツーステップ・ローンを供与するものです。アフリカ民間セクターへの支援は,アフリカ域内の経済・社会発展のみならず,我が国を含む民間企業進出のための投資環境の改善にも貢献することが期待されます。
  3. 供与条件

    (1)金利:年0.55%
    (2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
    (3)調達条件:一般アンタイド

  4. この協力は,2005年のG8サミットにおいて我が国とAfDBが発表した対アフリカ支援策の一環である「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA(Enhanced Private Sector Assistance)for Africa)」の下で実施されるものです。

    今回の供与は2006年度,2008年度,2011年度,2013年度に続き5回目となるもので,本件支援の実施により,我が国がEPSAの下で実施した融資は合計約1,755億円(約17億ドル)となります。


(参考)

  1. EPSA

    (1)我が国は,2005年のサミットにおいて,EPSAの下で5年間で10億ドルを上限とする円借款の供与を表明。その後,2012年のG8キャンプデービッド・サミットにおいて,新たに今後5年間で10億ドルを上限とする円借款支援を表明。2014年1月,エチオピアにおける安倍総理大臣によるアフリカ政策スピーチにおいて,これを20億ドルにすることを表明した。

    (2)我が国は,AfDBとの協調融資15件833億1,000万円(約8.75億ドル)を実施した他,2006年度,2008年度,2011年度,2013年度の4度に亘り合計615億2,000万円(約6億ドル)の民間セクター支援を実施。本件の実施により,我が国がEPSAの下で実施した融資は合計約1,755億円(約17億ドル)となる。

    (3)また,本案件は,本年5月にカメルーンで行われた第1回TICAD V閣僚会合において,アフリカの民間セクター育成のためにアフリカ開発銀行に対して3億ドルを供与する旨岸田外務大臣より表明したもの。

    (4)EPSA概要(PDF:200KB

  2. ツーステップ・ローン

    ツーステップ・ローンとは,円借款資金が当該国の金融機関を通じ,特定の分野・目的の事業について多数の最終受益者(民間企業等)にサブ・ローンとして貸し付けられる形態。



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