
スリランカに対する円借款に関する書簡の交換について
平成26年3月28日
- 本28日(現地時間同日),スリランカのコロンボ市において,我が方粗信仁駐スリランカ大使と先方プンチ・バンダーラ・ジャヤスンドラ財務・計画省次官(Dr. Punchi Bandara Jayasundera, Secretary, Ministry of Finance and Planning)との間で,350億2,000万円を限度とする円借款「ケラニ河新橋建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
- 対象案件の概要
コロンボ市では,堅調な経済成長を背景に交通需要が著しく増加し,特に同市内とスリランカ第二の都市キャンディーや国際空港,港湾とをつなぐ道路の交通は,同市の北側を流れるケラニ河に架かる3本の橋に集中するため,慢性的な渋滞が発生し円滑な交通が妨げられています。
この計画は,ケラニ河上に新橋及び高架アクセス道路の建設を行うものです。これにより,ケラニ河周辺地域の交通分散化と慢性的な交通渋滞の改善を通じて,コロンボ市における道路輸送の円滑化が図られ,スリランカの経済成長の促進に寄与することが期待されます。
- 供与条件
(1)金利(本邦技術活用条件(STEP)を適用):年0.1%(コンサルティングサービス部分は年0.01%)
(2)償還期間:40年(10年の据置期間を含む。)
(3)調達条件:タイド
- なお,本計画の供与条件は本邦技術活用条件(STEP)を運用する方針であり,橋梁技術を含む本邦技術の普及・展開を図る政府方針に合致するものです。
(参考)
- スリランカはインド洋に位置する国で,面積約6万5,607平方キロメートル,人口約2,033万人(2012年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)は約2,920米ドル(2012年,世銀)。