国別地域別政策・情報 国別約束(年度別交換公文(E/N)データ)

パキスタンに対する無償資金協力「ポリオ感染拡大防止・撲滅計画」に関する書簡の交換

平成26年3月7日

  1. 本7日(現地時間同日),パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて,我が方猪俣弘司駐パキスタン大使と先方ダン・ローマン国連児童基金(UNICEF)パキスタン事務所代表(Mr. Dan Rohrmann, UNICEF Representative in the Islamic Republic of Pakistan)との間で,3億8,900万円を限度とする一般プロジェクト無償資金協力「ポリオ感染拡大防止・撲滅計画」(The Project for the Control and Eradication of Poliomyelitis)に関する書簡の交換が行われました。
  2. パキスタンは,世界的にもポリオ発症件数が多く,現在世界で3ヵ国残るポリオ常在国(他はナイジェリア,アフガニスタン)の1つです。我が国は1996年から継続的に同国におけるポリオ撲滅に向けた支援をUNICEFと協力して行っています。我が国を含めた国際社会の支援により,同国のポリオ発症件数は着実に減少してきましたが,未だ根絶には至らず,引き続きポリオ根絶に向けた国際的な取り組みが必要とされています。
  3. この計画は,ポリオ発症が確認された際に,感染拡大を防ぐための一斉接種活動に必要なワクチン及びワクチン保冷機材を調達するために必要な資金を供与するものです。パキスタンでは,特にアフガニスタンとの国境周辺(ハイバル・パフトゥンハー州,連邦直轄部族地域)等の地域においてポリオの発症例が多く,この計画の実施により,これらの地域を中心とする感染拡大の防止が期待されます。

(参考)

  • パキスタン・イスラム共和国は,面積約79.6万平方キロメートル,人口1億8,071万人(2011/2012年度,パキスタン経済白書),1人当たりのGNI(国民総所得)1,372米ドル(2011/2012年度,パキスタン経済白書)です。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る