
モーリタニアに対する無償資金協力「平和構築,治安維持及び司法強化計画」に関する書簡の交換について
平成25年6月27日
- 本28日(現地時間27日),モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショットにおいて,我が方東博史駐モーリタニア大使と先方クンバ・マー・ガディオ国連開発計画(UNDP)モーリタニア常駐代表(Ms. Coumba Mar GADIO, Resident Representative of United Nations Development Programme in Mauritania)との間で,供与額2億8,300万円の無償資金協力「平和構築,治安維持及び司法強化計画(The Project for Consolidation of Peace, Security and Justice)」に関する書簡の交換が行われました。
- この協力は,アフリカ北西部に位置するモーリタニアにおいて,UNDPを通じて小型武器の拡散状況に関する調査や司法部門の能力向上等の協力を行うものです。貧困層が多く,若年層の失業率が高いモーリタニアでは,不法行為が多発しており,昨今のマリ等近隣諸国の情勢悪化の影響を受け,小型武器の拡散等の脅威が一層高まっています。
- この協力により,小型武器の流入増大・拡散への対応能力の強化や司法サービスの改善がされ,ひいてはモーリタニアにおける治安状況の改善やテロ等の潜在的脅威の低減に資することが期待されます。
- 我が国は本年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,北アフリカやサヘル地域におけるテロ対処能力向上の支援を表明しており,本計画はその一環として実施するものです。
(参考)モーリタニア概況
- モーリタニア・イスラム共和国はアフリカ西部に位置し,面積は103万平方キロメートルを有し,人口は約350万人(世銀,2011年),一人当たりGNI(国民総所得)は1,000米ドル(世銀,2011年)。