平成21年6月26日
6月23日及び24日、東京において、外務省は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)に関するパブリックセミナーと個別面談を実施しました。
日本は、世界基金の「生みの親」であることを自覚しつつ、世界基金の主要ドナーとしてその運営にも深く関わってきました。国際的に活躍することを目指す日本人が増える中、世界基金で仕事をすることにも広く関心を高めてもらえるよう、外務省は、世界基金及び世界基金支援日本委員会の協力を得て、このセミナー及び個別面談を開催しました。
(1)パブリックセミナー「官民パートナーシップの国連機関で働く-世界エイズ・結核・マラリア対策基金-」(6月23日、於JICA地球ひろば)
世界基金支援日本委員会撮影
【共催】
外務省、世界基金支援日本委員会、世界基金
【プログラム】
モデレーター:山本 正 財団法人日本国際交流センター理事長;世界基金支援日本委員会ディレクター
開会挨拶:山本 栄二 外務省国際協力局参事官(地球規模課題担当);世界基金日本代表理事
プレゼンテーション:ビルギット・ポーニアトフスキー 世界基金理事会担当部長代行
コメント:
- 青山 温子 名古屋大学大学院医学系研究科教授;世界基金技術評価委員会 (TERG)委員
- 稲場 雅紀 アフリカ日本協議会国際保健プログラムディレクター;世界基金理事会先進国NGO代表団理事メンバー
ディスカッション、質疑応答
【参加者】
約100名(企業、NGO/NPO、大学機関、政府系機関等)
配付資料や詳しい概要については、世界基金支援日本委員会ホームページ(http://www.jcie.or.jp/fgfj/03/employment/seminar.html)をご参照下さい。
(2)個別面談(6月23日(午前・午後)及び24日(午前)、於外務省)
ポーニアトフスキー理事会担当部長代行とのグループ・個人による相談会に、企業、国連機関、JICA、NGO/NPO、大学院等にて経験のある19名が参加しました。
(1)定員を上回る数の参加者を得て、世界基金による国際保健課題への取組やその制度等に関して活発な討議が行われ、世界基金についての理解を深める大変有意義な機会となりました。
(2)世界基金は、官民の性質を併せ持つユニークな組織であり、保健医療や国際開発に携わる人にとっても、民間での経験を有する人にとっても、活躍の場が用意されていることを、参加者に感じていただくことができました。
(1)外務省は、今回のセミナー等をきっかけとして、一人でも多くの日本人職員が世界基金事務局で活躍することを期待しています。
(2)世界基金における採用プロセスにおいては、すでに職歴を有していることを前提に、
1)空席ポストで求められる条件と経歴がマッチしていること
2)メールによる筆記試験では迅速かつ的確な英語力と分析力を示すこと
3)面接はコンピテンシー(行動特性)面接(competency based interview)であり、志望者がこれまでの経験において、課題に取り組み成果を出してきたことを具体的に説明すること
が期待されています。世界基金での就職にチャレンジする際は、これらについても十分に準備を整えることをお勧めします。
※世界基金空席ポスト情報については、世界基金ホームページ(http://www.theglobalfund.org/en/employment)をご参照下さい。