7月22日(金曜日)18時40分から約50分間,インドネシア・バリにおいて,メコン河下流域開発(LMI: Lower Mekong Initiative)閣僚級フレンズ会合が開催されたところ,概要以下のとおり。同会合は,メコン地域におけるメコン地域諸国及びドナー国・関係機関間の連携強化を目的に初めて開催されたもの。 本会合の議長である米国からクリントン米国務長官が出席した他,我が国から,松本外務大臣,また,LMI加盟国(カンボジア,タイ,ベトナム,ラオス),ミャンマー(オブザーバー参加),豪州,欧州連合(EU),韓国、ニュージーランドの外相他、さらには、アジア開発銀行(ADB)及び世界銀行(WB)の代表が参加した。
- 冒頭,クリントン国務長官より,直前に開催されたメコン河下流域開発(LMI)閣僚級会合にて米国とLMI加盟国がメコン河下流域開発に関する今後5年間の行動計画について合意したとの説明があるとともに,同長官より,メコン地域の持続可能な開発を実現するため,同地域のドナー国間の緊密な連携が重要である旨発言があった。
- これに対し、ドナー国及び国際機関の代表は、米国とLMI加盟国がメコン地域開発に関する具体的な行動計画を採択したことを評価するとともに,LMI閣僚級フレンズ会合へのミャンマーの出席を歓迎した。
- また、本会合に参加したメコン地域諸国、我が国を含む関係ドナー国の外相及び国際機関の代表は、メコン地域においてそれぞれが実施している個々の援助プログラムの効果をより一層高め,シナジー効果を促進するためには,ドナー国及びメコン地域諸国間の緊密な連携が重要であるとの認識を共有した。外相及び国際機関の代表は,同地域において透明性のある形で援助を実施することの重要性を再確認するとともに、将来関係国及び機関が同地域において連携するにあたり,メコン地域諸国がオーナーシップを発揮することの重要性を確認した。最後に、メコン地域諸国、関係ドナー国の外相及び国際機関の代表は、今後、メコン地域開発を行うにあたり、積極的に情報交換を行うとともに、より一層緊密に協力していくことを確認した。
(参考)メコン河下流域開発(Lower Mekong Initiative :LMI)
2009年7月に米国とメコン河下流域国との協力を相互に支援していくために構築された枠組み。ベトナム,カンボジア,ラオス,タイの4カ国がパートナー国。保健,環境,インフラ,教育の4分野を重点分野として支援。これまで4回の閣僚級会合を実施。
第1回会合 2009年7月 タイ・プーケット
第2回会合 2010年7月 ベトナム・ハノイ
第3回会合 2010年10月 ベトナム・ハノイ
第4回会合 2011年7月 インドネシア・バリ