外務本省

菊田外務大臣政務官による福島県訪問

平成23年5月10日

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 菊田外務大臣政務官は,東日本大震災を受けた海外からの医療支援チームの活動の円滑化に役立てることを目的として,5月10日(火曜日),福島県を訪問し,現地を視察,意見交換を実施したところ,概要以下のとおりです。

1.訪問先

福島市
菊地福島医科大学理事長他
オマル・ヨルダン医療チーム団長他(血管外科医2名,超音波技師2名)
郡山市
寺西南東北病院長他
ブルネイ研修医(シェイクスピア)
インドネシア看護師候補者2名(ドゥウィ・アストゥティ,プスパワティ)

2.概要

(1)福島医科大学(福島市)

 菊田政務官より,福島医科大学の海外からの医療チーム受入れ及びヨルダンの医療チーム派遣に対して謝意を表明し,ヨルダン医療チームの活躍は二国間友好関係の更なる促進に繋がる旨述べました。菊地福島医科大学理事長他からは,ヨルダン医療チームの活動が避難者のエコノミー症候群の予防に役立っており,当初は言葉の不安等もあったが,高い専門性と優しい人柄で日本人医師と一体になって高いレベルで活動して頂いていることに深謝している,今後とも仮設住宅の避難者の健康維持のため海外からの医療支援の受入れを検討していきたいとの言及がありました。

 オマル・ヨルダン団長からは,今次医療チームはアブドラー国王の特命によって派遣された,日本の友人として日本の困難解決に役立ちたいと発言,また福島の野菜や魚などは大変美味しく,たくさん食べて元気に活動している,福島医科大学の様々な手配,心遣いに感謝する旨表明されました。

(2)南東北病院(郡山市)

 菊田政務官より,シェイクスピア研修医がブルネイのメディアに対し,郡山で勤務することの安全性と決意を示したことは,我が国国民にとっての励ましであり,先般,ブルネイ訪問の際に政府要人との間でも話題になった旨述べました。これに対し,同研修医からは,郡山での勤務についてブルネイでは心配する声もあるが問題ない旨応じました。

 インドネシア人看護師候補者との意見交換においては,菊田政務官より,言葉が違う外国で看護師資格取得に挑戦する両名を労うとともに,インドネシア人看護師候補者が看護師試験により多く合格するよう我が国政府としても努めている旨述べました。看護師候補者両名からは,インドネシアに一時帰国していたが,原発事故への不安は収まっており,同僚が南東北病院で勤務しているので,自分も役に立ちたいと思っていると応じました。

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